- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 笹生優花は5オーバー自滅でV逸32位タイ 古江彩佳は粘って16位タイ【米女子ツアー】
ウォルマートNWアーカンソー選手権最終日、2位タイでスタートし、昨年の全米女子オープン以来の米ツアー2勝目を狙った笹生優花だったが、1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーと大崩れ。32位タイに沈んだ。
「風向きが2日間とは真逆で対応できなかった」
◆米国女子プロゴルフ<ウォルマートNWアーカンソー選手権 9月23~25日 ピナクルCC(アーカンソー州) 6438ヤード・パー71>
笹生優花が米ツアー2勝目を逃した。
7アンダーで首位発進し、2日目も6つスコアを伸ばして、アッタヤー・ティティクル(タイ)に1打差2位タイで迎えたウォルマートNWアーカンソー選手権最終日。狙うのは2021年全米女子オープン以来の2勝目だ。
出だしから積極的に攻めるゴルフで、2番で7メートルを決めるバーディー。4番で6メートルを入れてパーセーブしたところまでは悪くなかった。
だが、風の影響もあってここから苦しいプレーが続く。5番では右ラフから果敢に攻めた結果がボギーとなり、8番でも難しいアプローチをうまく打ったがパーパットが入らない。悪い流れを断ち切れないまま、バックナインに入った。
12番、14番ボギーの後、15番ではダブルボギー。優勝争いから一転、通算8アンダー32位タイに終わったが、それでもホールアウト後の表情はいつもとあまり変わらない。「風向きが2日間とは真逆だった。北風が強くて前半から対応できなかった。それ以外はいつも通りでした。パットもそんなに悪くなかった」と、いつものように淡々と振り返った。
この大会までに19試合に出場して、トップ10入りは開幕からの2試合しかない。ディフェンディングチャンピオンだった全米女子オープンなどメジャー3試合を含む7試合で予選落ちと、思うようなプレーができずにいた今季の20試合目。浮上の気配を感じさせた初日、2日のプレーを残り6試合につなげたいところだ。
「のろ~いスタートだったけど、うまくカムバックできた」
一方、粘り強さを見せたのが古江彩佳だ。首位に7打差の7アンダー27位タイで10番からスタートすると、16番でボギーが先行。だが、18番で前日に続いてイーグルを奪って流れを一気に変えた。3番、5番とバーディーを重ね、パー5の7番ではグリーン手前からの第4打のチップショットを絶妙にラインに乗せてバーディー奪取。通算11アンダーで16位タイに食い込んだ。
「昨日が遅くて今朝は早いスタートだったので集中力がちゃんとできないままのろ~いスタートでした。最初流れがつかめなくてボギースタート(先行)だったけど、うまくカムバックしてアンダーで回れたなと思います」と、古江は笑顔をのぞかせる。
18番は前日同様、残り200ヤードの第2打を7Wで2オン。下りの3メートルを沈めてのイーグルが効いた。「毎日アンダー(パー)で回れたので良かったです」と、3日間の戦いを振り返った。
連覇を狙った畑岡奈紗は、2バーディー、3ボギーと1つスコアを落として通算4アンダー58位タイ。
「(出場)6年目のコースで2勝(2018年、2021年)していますが、自分の飛距離が伸びているのを感じました。ディフェンディングチャンピオンだったので悔しい気持ちもありますけど、残りの試合を頑張りたいです」と、自らを鼓舞して大会を終えた。
混戦となった優勝争いは、通算17アンダーで並んだティティクルとダニエル・カン(米)がプレーオフ。2ホール目でティティクルが5.6メートルのバーディーを奪ってツアー2勝目を飾った。
他の日本勢は、野村敏京、渋野日向子、上原彩子の3人が予選落ちしている。
笹生 優花(さそう・ゆうか)
2001年6月20日生まれ、20歳。フィリピンで生まれ、8歳からゴルフを始めた。18年のアジア競技大会や2019年の女子ジュニアPGA選手権で注目を集め、同年11月にプロ転向。21年からLPGAツアーに参戦し、6月の全米女子オープンで優勝、メジャー制覇とともにLPGAツアー初優勝を飾った。同年の東京オリンピックではフィリピン代表として出場したが、11月に日本国籍を選択した。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、昨シーズンまででプロ通算6勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。今季から米国女子ツアーに参戦し、トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンで同ツアー初勝利を遂げた。富士通所属。
最新の記事
pick up
ranking