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- 馬場咲希“大ダフリ”あり“木を直撃”ありで終盤バタつくも4打差15位タイで予選通過
国内女子メジャー「日本女子オープン」2日目。今年の全米女子アマチュア選手権を制した注目の17歳・馬場咲希が、15位タイで堂々の予選通過を果たした。
集中力維持の対策は「もうちょっと間食をとること」
◆国内女子プロゴルフ<日本女子オープン 9月29~10月2日 紫カントリークラブ・すみれコース(千葉県) 6839ヤード・パー72>

日本女子オープン2日目、国内最高峰の舞台で全米女子アマ王者の17歳・馬場咲希が15位タイで堂々の予選通過を果たした。
馬場にとって、この日の16ホール目となる7番パー5のティーショット。ここで起こったのが「足が滑って」の大ダフリ。ボールが左に飛び出す大ミスショットとなった。その上、215ヤードも残ってしまった3Wの第3打が木を直撃。第4打もまだ123ヤードも残ってしまい、PWで乗せて2パットのボギー。続く8番でも「17ヤードから3パットして」上がり5ホールで3オーバーと乱れてしまった。
序盤から中盤にかけては2アンダー、2日間通算1アンダーとトップグループを快走していただけに惜しまれる。馬場自身も「今日のゴルフも昨日と同じで、後半崩すっていう感じだったので、すごく悔しいです」と、ストレートに自分の感情を口にした。
課題は精神面だと自ら明かした。「明日は後半、集中力を切らさずに頑張りたいと思っています」と、決勝では予選ラウンドの教訓を生かすことを誓った。
集中力を切らさないための対策として挙げたのが「もうちょっと間食をとること」。ラウンド中「水分補給やゼリーを口にしていた」とはいうものの、ホールアウト後は馬場本人も「お腹が空いていた」とも告白しており、十分だったとは言い難い。
そのため会見の時間を午後2時まで遅らせて、しっかり昼食をとることを優先させている。交通渋滞で会見の開始時間がさらに遅れたため、哲也さんが報道陣に対し「会見を優先させると昼食が午後3時とか4時になってしまうので、食事を優先させていただいた」と急遽説明する事態にまで発展した。
ともあれ通算2オーバー・15位タイという好位置で「4日間戦いたい」という当初の目標をクリア。馬場にとっての次なる目標は上位進出へと変更された。「上位に行けばすごく強いプロの方たちとラウンドできると思うので、明日(3日目)は上位を狙って頑張りたいです」と、きっぱり言い切った。
通算2アンダーの首位・木村彩子と馬場との差は、わずかに4ストローク。強豪がひしめいており、混戦ムードで誰が飛び出してもおかしくない状況にもなっている。
初日こそ「緊張で足が震えた」と訴えた馬場も、2日目は「普通にやっていただけで、まったく緊張しなかった」と言い切った。すでに初日の緊張状態を克服してしまったのだから恐れ入る。残り2日。何が起きるのか、目が離せなくなってきた。
(日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川 朗)
馬場 咲希(ばば・さき)
2005年4月25日生まれ、東京都出身。父親の影響で5歳からゴルフを始める。東京都ジュニアゴルフ選手権(18年)、関東ジュニアゴルフ選手権(19年)、東京都女子アマチュアゴルフ選手権(21年)などで優勝。175センチの長身で、270ヤードのドライバー飛距離が武器。今年は全米女子オープンに予選会を経て出場し、決勝ラウンドに進んで49位。8月の全米女子アマでは、日本勢として85年の服部道子以来、37年ぶりとなる快挙を成し遂げた。
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