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- 大注目の馬場咲希はスコアを落とすも順位を上げる! 最終日は初のアンダーパーを目指す
「日本女子オープン」3日目、今年の全米女子アマを制した馬場咲希が2バーディー、4ボギーの74でホールアウト。通算4オーバーまでスコアを落としたものの、順位は15位タイから10位タイに上昇。最終日にさらなる上を目指す。
2リットルのスポーツドリンクで体力と集中力キープに成功
◆国内女子プロゴルフ<日本女子オープン 9月29~10月2日 紫カントリークラブ・すみれコース(千葉県) 6839ヤード・パー72>
「ゴルフ場に到着した時点でたくさんのギャラリーを見て本当にビックリしました」
今年の全米女子アマを制した馬場咲希でも、この日のギャラリー数には驚いたという。人数的には7914人と5000人前後だった予選2日間よりも約3000人程度増えたぐらいだが、その多くが馬場の組について歩いていただけに、戸惑うのも仕方がないところ。
しかし、その大ギャラリーを味方にするあたり、馬場も並ではない。スタートの1番パー4で残り139ヤードから8番アイアンで2打目を打つと、ピン手前2ヤードにピタリ。オーッという声が上がると、そのバーディーパットを沈めたときには大きな拍手が贈られた。

「声援とか拍手をしてくれて、うれしくスタートすることができたので、そこは良かったと思います」と馬場。緊張をリラックスモードに変えてくれたことは大きなプラス要素となった。
常にギャラリーからの声援や拍手が贈られたが、この日一番大きかったのは7番パー5だ。ティーショットをフェアウェイに落とし、2打目をグリーンまで約50ヤード地点のフェアウェイに運ぶ。
そこからグリーンにボール落として転がしたが、ピンを大きくオーバーするかと思われた。ところがピンの手前に急激にブレーキがかかり、ボールはピンを1・5メートルオーバーしたところで静止。硬いグリーン、ピンまで下り傾斜だったにもかかわらず、強烈なスピンをかけ、あっさりとバーディーを奪ったところでギャラリーから大歓声を受けた。
その後はスコアを3つ落としたが、最も悔やんだのは最終18番パー5でバーディーを奪えなかったことだった。
「打った瞬間は自分で思ったどおりに打てたのでよかったかなと思ったんですけど、一筋外れてしまいました。すごく決めたかったんですけど……」と馬場。それでも、反省は忘れない。
「18番もそうですが、今日は入れたいと思う気持ちが先行してタッチが強くなってしまうことが多かったので、明日はもう少し入れたいという気持ちを抑えたいと思います」と振り返った。
ただ、課題だった集中力と体力に関しては最後まで保てたという。「栄養のあるスポーツドリンクをラウンド中にかなり飲みました。2リットルは飲んだかも……」と、この季節にしては汗ばむような天候にも負けずに18ホールを乗り切った。
首位とは6打差あるが、このコースは何があるか分からない。「スコアはあれなんですけど、自分的にはいいプレーができたので明日はもっとそれがスコアにつながるように頑張りたいと思います」
今大会初のローアマもかかっているが、そんなことより1日でもいいからアンダーパーを出すことしか馬場の頭にはないようだ。
馬場 咲希(ばば・さき)
2005年4月25日生まれ、東京都出身。父親の影響で5歳からゴルフを始める。東京都ジュニアゴルフ選手権(18年)、関東ジュニアゴルフ選手権(19年)、東京都女子アマチュアゴルフ選手権(21年)などで優勝。175センチの長身で、270ヤードのドライバー飛距離が武器。今年は全米女子オープンに予選会を経て出場し、決勝ラウンドに進んで49位。8月の全米女子アマでは、日本勢として85年の服部道子以来、37年ぶりとなる快挙を成し遂げた。
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