- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 「自分がウィニングパット打つんや」 “ポーカーフェイス”で2勝目の川崎春花も「実はめっちゃ緊張していた」
「自分がウィニングパット打つんや」 “ポーカーフェイス”で2勝目の川崎春花も「実はめっちゃ緊張していた」
NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日に川崎春花が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーで逆転優勝し、今季2勝目を飾った。
「涙は出ません。笑っちゃいます」
◆国内女子プロゴルフ<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 10月20~23日 マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)6585ヤード・パー72>
今季、国内メジャーの日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯でツアー初優勝した19歳のルーキー、川崎春花が難しいといわれる“2勝目”を達成した。
NOBUTA GROUP マスターズGCレディースの最終日。最終組からトップタイでスタートした川崎は、1番パー5から3パットのボギー発進に「自分に腹が立った」と怒りが込み上げた。
続く2番パー4で「絶対に取り返す」と集中し、2打目を1.5メートルにつけてバーディー。その後、8番、9番と連続バーディーを奪取。だが、後半12番のパー5でまたもやボギー。
「またチャンスホールのパー5でスコアを落として情けない。絶対に取り返したい気持ちがありました」
13番パー4では4メートルのバーディーパットを沈めてバウンスバックに成功。あどけないその表情からは想像できないほど、内に秘められた闘争心が川崎にはあった。
状況は同組の河本結との一騎打ち。今季初優勝に燃える河本に追われる立場からか、緊張で手が震えていることも自分で分かった。
「前回の初優勝のときよりも緊張していました。よく緊張していないよねって言われるんですけれど、緊張はしています」
15番パー5でもバーディーを奪い、最終18番を迎えた時点で15アンダー。8メートルのバーディーパットは入らなかったが、30センチに寄せてウィニングパットを残した。一方、14アンダーの河本は12メートルのバーディーパットがわずかな距離を残してショートし、このホールをパーとした。
前回の優勝時は、先にホールアウトしていたため、最終組から勝利を確定させるのは初めての経験となった川崎。
「自分がウィニングパットを打つんや」。そう心の中でつぶやき、最後はパーパットをきっちり沈めて今季2勝目。キャディーとハグして勝利を称え合った。
前回の優勝でも笑顔だったが、今回も「涙は出ません。うれしくて笑っちゃいます」と話し、会見場を沸かせていた。
国内メジャーを制した9月から約1カ月後の2勝目。「まぐれと思われたくなかったし、勝たないといけないという気持ちがより強くなった」と自分に言い聞かせていた。鬼門と言われる2勝目を手にした有言実行の19歳は、3勝目、4勝目へと突き進む。
川崎 春花(かわさき・はるか)
2003年5月1日生まれ、京都府出身。2021年11月のプロテストに合格したツアールーキー。2022年8月に行われたステップ・アップツアー「山陰ご縁むす美レディース」でツアー初優勝。同年9月には予選会からの出場となった「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」でレギュラーツアー初優勝、10月には「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目を挙げる。フリー。
最新の記事
pick up
ranking