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勝みなみ 8アンダー猛攻も「-2か-3の感じ」「いつもより落ち着いている」達観の境地でコースレコード
女子ツアーの最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ2日目、首位に7打差の1オーバー27位タイでスタートした勝は、8バーディー、ノーボギーの猛攻で通算7アンダー。首位に4打差4位タイに浮上した。
「そこに打てるのが、自信があるということです」
◆国内女子プロゴルフ<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 11月24~27日 宮崎カントリークラブ(宮崎県) 6487ヤード・パー72>
勝みなみが猛チャージでリーダーボードを駆け上がった。
女子ツアーの最終戦、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ2日目、首位に7打差の1オーバー27位タイでスタートした勝は、8バーディー、ノーボギーの猛攻で通算7アンダー。首位に4打差4位タイに浮上した。
「今日はすべてよかったです」と、胸を張る。2番のパー5はパーに終わったが、3番では残り125ヤードを手前4メートルにつけてバーディー。4番では2メートルのバーディーと連取して、7番、9番とバーディーを重ねていく。10番で「1メートルないくらい」を沈め、12番パー3では10メートルのロングパットをぶち込んでさらに波に乗る。13番パー5で当然のごとくバーディーを奪った後の14番でも奥からの2メートルを決めて喝采を浴びた。
自信を持ってクラブを振り切り、ピンに絡めていく。8バーディーの他にも惜しいチャンスが3つあったほどの絶好調ぶりは「日本女子オープンの3日目、4日目に近い感覚」だと、連覇を飾ったナショナルオープンを引き合いに出した。
シーズン最終戦ではあるが、勝にはこの後、大切な戦いが残されている。最終日の翌日に渡米して米女子ツアーQシリーズ(アラバマ州)に臨むからだ。Week1(現地時間12月1~4日、RTJゴルフトレイル at マグノリアグローブ)からWeek2(現地時間12月8~11日、RTJゴルフトレイル at ハイランドオークス)の8ラウンドの長丁場。これを乗り越えて、夢である米ツアーの舞台に立つためには、大きな自信が欲しい。
勝にとっての自信とは「目の前のことに集中できていること。そこに打てるのが、自信があるということです」。それをより強く持ってサバイバルのQシリーズに挑もうとしている。優勝することができれば、自信はより強くなる。
8アンダー64はコースレコードタイだが「全然考えてなかったです」と言いながらも、爆発的なスコアが出たときとは違う感情になっている。
「いいスコアが出たんですけど、いつもより落ち着いてるんです。2アンダーか3アンダーの感じ。なぜか分かんないです。でも(いつもなら)興奮して前に前に行くんですけど、今までにないくらい地に足がついています」と話す。
「今、アメリカ(のQT)は頭にないです。リコーカップに集中してます」と、まさに目の前のことに集中している勝。「最終戦なので楽しみたいです。もしかしたら……」とつぶやいてから「それはないか」と、自問自答する場面もあった。
「リコーカップも最後かな、と思ったんですけど(米ツアーに出ている)みんな出てますよね」と笑った。米ツアーに集中しようという気持ちが思わず漏れてしまった一幕だった。
残り2日間でどこまで結果を出して自信を深めることができるのか。集中の先にある戦いが楽しみな週末になる。
勝 みなみ(かつ・みなみ)
1998年7月1日生まれ、鹿児島県出身。渋野日向子、畑岡奈紗、原英莉花らツアーを席巻している「黄金世代」の一人。2014年の「KKT杯バンテリンレディス」で、アマチュアながらJLPGAツアー史上最年少優勝(15歳293日)を達成し注目を集める。17年のプロ入り後、翌年の「大王製紙エリエールレディスオープン」でプロ初優勝。22年「日本女子オープン」で史上3人目の大会連覇を達成。明治安田生命所属。
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