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PGAツアーが追求すべきはリブゴルフ対策だけではない “わずか800万ドル”の大会にトップ選手が集まる理由
12月5日に発表された日本ゴルフツアー機構とのパートナーシップから、韓国、インドと、相次いでアジア諸国のツアーとの提携を結んでいるPGAツアー。リブゴルフに対抗しての囲い込み策だけではない理由とは?
選手は「マネー」の損得だけで試合を選ぶわけではない

PGAツアーが今季から開始している大改革にも、リブゴルフ対策でありながら「それだけじゃない」という面がある。
メジャー4大会やプレーヤーズ選手権、世界選手権シリーズ、アーノルド・パーマー招待やジェネシス招待、メモリアルといったインビテーショナル3大会、それにレギュラー大会の中から数試合を賞金2000万ドル級へ格上げし、年間20試合を「トッププレーヤーが必ず出場する大会」と化す作戦は、明らかにリブゴルフ対策ではあるが、それだけではない。
PGAツアー自体をもっと盛り上げるため、選手たちのモチベーションをもっと高めるため、ファンをもっと喜ばせるために、さまざまな改革を推進しているのだと私は信じたい。
その大改革においては、自分たちの大会が格上げの対象になったか否かで、すでにさまざまな「すれ違い」も起こり、長年のタイトル・スポンサーだったホンダは2023年のホンダクラシックを最後に降板することを決めた。
格上げ大会と、そうではない大会とでは、賞金もフィールドの充実度もテレビ中継の視聴率も天と地ほどの差が生じることは誰の目にも明らかだ。
しかし、格上げされなかった大会でありながら、2023年1月19日から米カリフォルニア州ラキンタで開催予定のザ・アメリカンエキスプレスには、世界ランキングの上位選手たちが続々とエントリーしている。
今年のマスターズ覇者で世界ランキング2位のスコッティ・シェフラーを皮切りに、パトリック・カントレー、ザンダー・シャウフェレ、トニー・フィナウなど世界ランキングのトップ15のうち7名が、まずエントリーした。
そこに、世界ランキング5位のジョン・ラームが加わり、さらには世界7位のウィル・ザラトリス、世界13位のサム・バーンズ、世界15位のトム・キムも加わって、来年のラキンタには豪華メンバーが勢揃いする見込みだ。
この大会を「マネー」の損得というアングルから眺めれば、賞金総額は“わずか800万ドル”で、賞金2000万ドルを誇る格上げ大会の半分以下にすぎない。
しかし、それでも年内のうちからこの大会に早々にエントリーした選手たちは、「賞金だけでではない価値ある何か」がそこにあるからこそ、ラキンタに行くことを決めたのだ。
お金ではない「何か」は、この大会が持つ歴史や伝統だったり、チャリティーを目的とするこの大会の主旨や姿勢だったり。アマチュアと一緒に戦うプロアマ形式が醸し出す和気あいあいとした雰囲気だったりもする。「家族揃ってくつろげるリゾートの中での大会だから」という土地柄を好んでエントリーした選手もいることだろう。
賞金だけではない「何か」は選手によって異なると思うのだが、いずれにしても、お金だけではない大切な何かがあることは、大会を豊かにしてくれる。そこで戦おうとしている選手たちの心も豊かにしてくれる。
それこそが、大会が誇るべき最高の財産だと私は思う。
その大会が持つ本当の良さを見出したい
もしも自分が常に利害だけを考えて動き、得する人やモノにだけ近寄ることばかりを続けていたら、いつかきっと少々さびしく感じられる日がやって来るのではないだろうか。
損得勘定だけでしかモノゴトの良し悪しが計れず、交友関係も損得のみで築いていたら、いつかきっと友と呼べる人は皆無になってしまうだろう。
利害や損得だけではなく、「それ以外のもの」「それだけではないもの」こそが本当の価値のように思えてならない。人やモノを見るときも、そういう真価を見つめたいと思うし、ゴルフの大会も、賞金だけではなく、その大会が持つ本当の良さを見出したいと思う。そして私自身も、利害や損得、金銭的な価値だけではなく、それ以外、それ以上の「何か」を、たくさん持ちたいと思う。
2023年は、ゴルフのツアーにも大会にも選手にも、そういう「何か」をもっともっと築いてほしいと願ってやまない。
そして私たちも、そういう「何か」を増やしつつ、前進していこうではありませんか。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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