米女子ツアーを大きく上回る賞金総額6億5000万円
ただ、それだけが参加の理由ではないのは明白。「文化日報」はこうも伝えている。
「サウジアラビアの国営石油会社がスポンサーとなっている今大会は、昨年100万ドルだった賞金総額を今年は5倍(500万ドル=約6億5000万円)にした。これは今週開催のアジアンツアー初戦『PIFサウジインターナショナル』と同じ金額。優勝賞金だけでも75万ドル(約9700万円)で、米女子ツアー開幕戦の“賞金総額”の半分だ。米女子ツアーの一般的な大会の賞金総額は200万ドル(2億6000万円)前後なので、その点から見れば、莫大な賞金目当てに出場を決めたと見られる」
やはり賞金が高いのは選手にとって魅力の一つ。大金に目がくらんだと言うのが正しいのかは分からないが、近年は大金が飛び交う「リブゴルフ」の話題しかり、欧州女子ツアーもサウジのオイルマネーによって手なずけられているのは周知の事実だ。
実はこの大会、正式名称は「アラムコ・サウジレディスインターナショナル“プレゼンテッド・バイ・パブリック・インベストメント・ファンド”」。この「パブリック・インベストメント・ファンド」こそがリブゴルフのスポンサーなのだ。ちなみに前出「PIFサウジインターナショナル」の冠は同ファンドの略称である。
いずれ女子も世界ランク上位選手たちの多くが、お金目当てに欧州ツアーに流れるような事態になるのかは分からないが、日本の選手にとってもこのような動きを察知して、欧州ツアーを目指す選手がいてもおかしくはないだろう。いずれにしても、優勝賞金はほぼ1億円である。出場しない手はないというのが選手の本音なのかもしれない。