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「“本物の試合”で戦う準備はできている」 今週の出場を表明したタイガー・ウッズ 言葉の真意とは?
タイガー・ウッズが今週のPGAツアー「ジェネシス招待」に出場することを表明。同大会はウッズ自身がホストを務める大会であり、リブゴルフへの対抗策としてPGAツアーが“格上げ大会”に指定した重要なトーナメントだ。
全英オープンから7カ月ぶりの公式戦出場
タイガー・ウッズが今週のジェネシス招待に出場する意思を公にしたのは、2月10日(米国時間)のことだった。ツイッターから発信されたウッズの言葉は、ちょっぴり風変わりな、こんなフレーズだった。
「PGAツアーの“本物の試合”で戦う準備は、できている」
“本物”というのは、ゲームやシュミレーションゴルフなどではなく、“リアル”という意味である。
昨今、ウッズは新たなゲームソフトの開発プロジェクトに参加したり、はたまた2024年から開始予定のハイテク技術を採り入れたチーム戦『TGL』のプロジェクトを推進したりと、多忙な日々を送っており、“本物の試合”からは、すっかり遠ざかっている。
最後に出場した大会は昨年7月にセントアンドリュースで開催された全英オープンだった。予選落ちとなったウッズが涙を流しながらスウィルカン・ブリッジの上で手を振ったシーンは、多くのゴルファーの脳裏に焼き付いているのではないだろうか。
あのときウッズは“聖地”で戦う全英オープンは「これが最後になる」と考え、別れを告げていたのだが、その後、ただの一度も“本物の試合”に出場していないせいか、あのシーンがウッズの引退セレモニーだったと勘違いしている人々も見受けられる。それほどウッズは戦いの場から離れてしまっている。
とはいえ、あの全英オープンから5カ月後の12月にはヒーロー・ワールド・チャレンジで、ウッズは“本物の試合”に挑むはずだった。しかし、足底筋膜炎を発症し、直前で断念。バハマでは大会ホスト役に専念した。
その後、テレビ向けの「ザ・マッチ」と親子大会のPNCチャンピオンシップには出場したが、それらは乗用カートを利用してプレーした大会だった。ウッズいわく、「オフィシャルな大会は、歩いてプレーするべきもの」。乗用カートでのプレーは「オフィシャル大会ではない」。
そうした経緯を経て、あの全英オープンから実に7カ月ぶりの公式戦出場となるのが、今週のジェネシス招待だ。
だからこそ、ウッズは、あえて“本物の試合”と記したのだ。
昨年のジェネシス招待終了直後に大事故
あらためてウッズの近年の“本物の試合”出場状況を振り返ってみよう。
4度目の腰の手術後、長い長い戦線離脱期間を経て、奇跡の優勝を遂げたのは19年4月のマスターズだった。
それから半年後の10月、日本の習志野CC(千葉県)でZOZOチャンピオンシップを制し、通算82勝目を達成した。
しかし、せっかく取り戻した勢いは、コロナ禍によるツアーの一時休止によってそがれ、20年秋からツアーが再開されると、ウッズは3試合に出場。9月の全米オープンでは予選落ち、10月のZOZOチャンピオンシップでは72位タイ、11月のマスターズでは38位タイに終わった。
そのZOZOチャンピオンシップは、現状ではメジャー以外でウッズが最後に出場したPGAツアーの大会となっており、最終日はウッズとフィル・ミケルソンが同組で回った最後のPGAツアーのラウンドとなった。
もちろん、そのラウンドが2人がPGAツアーでともに回るラストラウンドとなることを、あのとき予想していた人は誰一人いなかったことだろう。
ゴルフも運命も、いつ何が起こるかは、本当に分からないものだ。
翌21年2月の交通事故は、まさに世界中を震撼させた衝撃的な出来事だった。ウッズ財団がサポートし、ウッズがホスト役を務めるジェネシス招待終了直後の週明けに、同じロサンゼルス郊外であの事故を起こした背景にも、運命的な何かを感じずにはいられなかった。
あの事故の詳細は、いまなお謎が残されたままだが、いつしか、その謎を追究する動きは皆無に近くなり、22年4月にウッズがマスターズで戦線復帰を果たすと、謎の究明はすっかり忘れ去られ、奇跡の復活に世界中が沸き返った。
そのマスターズでは決勝進出も果たして47位になった。しかし、全米プロは途中棄権、前述した全英オープンは予選落ち。昨季は、そのメジャー3大会に出るのが精一杯で、PGAツアーのレギュラー大会には1試合も出場しなかった。
つまり今週のジェネシス招待は公式戦としては昨年の全英オープン以来、7カ月ぶりとなるが、PGAツアーの大会としては20年10月のZOZOチャンピオンシップ以来、2年4か月ぶりの出場となる。
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