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世界ランキング問題は前進せぬまま開幕のリブゴルフ PGAツアーとの裁判も“圧倒的不利”に!?
リブゴルフの2023シーズン開幕戦、マヤコバ大会(メキシコ・エルカマレオンGC)が2月24日から開催される。しかし、懸案の世界ランキングのポイント対象入りは前進が見られぬまま。PGAツアーとの法廷闘争もスポンサーのサウジアラビア政府系ファンドの事情で不利な状況に立たされている。
リブゴルフ側が要件を満たそうとする気配はない

現在、OWGRから承認されている世界ランキングの対象ツアーは、世界各国・各地で運営されている24のツアーだ。
米国拠点のPGAツアー、欧州拠点のDPワールドツアーはもちろんのこと、南アフリカ拠点のサンシャインツアーやアジアンツアー、そして日本のJGTO(日本ゴルフツアー機構)も、その1つだ。
そうした陽の当たる1軍ツアーのみならず、それらの下部ツアーもOWGRから承認されている。
それなのに、スター選手が多数揃っているリブゴルフがなぜ承認されないのか。その理由として推測されることは、いくつかある。
世界ランキング対象ツアーとして承認されるための要件は14項目ほど設定されており、基本的には全項目を満たすことが求められている。
外部の選手がツアーに入れるよう扉を開くことは、その要件の1つだ。
リブゴルフの大会は予選カットがない54ホールの形式だが、54ホールか、72ホールかに関わらず、どこかの段階で予選カットを行なうことも必要要件の1つだ。
だが、リブゴルフはいずれも満たしてはおらず、満たそうとしている気配も見られない。
しかし、仮に全項目を満たしたとしても「OWGR理事会によって否定されるケースは起こりえる」と、あるOWGR関係者が米メディアに明かしている。
それが本当なのだとすれば、理事たちの胸の内は外部には図り知れないという意味で、その曖昧さ、不透明さこそが、世界ランキングの対象ツアーになる上で一番の難関になりそうである。
ちなみに、OWGR理事会のヘッドは、元R&A会長のピーター・ドーソン。
その下にPGAツアー会長のジェイ・モナハン、DPワールドツアー会長のキース・ペリー、メジャーなど7名の理事が名を連ねていたのだが、どうしたわけか、モナハン会長やペリー会長など3名が、突然リブゴルフ承認のための審査から自主的に降板した。
残る4名の理事は、メジャー4大会の主催団体の会長やエグゼクティブばかりゆえ、「リブゴルフ選手を排除しない」と発表した彼らが、世界ランキングにおいては「リブゴルフを認めない」とすることは、不自然な流れになる。
その意味で、欧米メディアの多くは、OWGRがリブゴルフを承認する日は「近づいている」と見ている。
しかし、それでもなお、メキシコでの23年シーズン開幕戦には間に合わなかった。
PIFの投資先は多岐にわたるため裁判の書類提出もままならない
戦略的提携を結んでいる米欧両ツアーの会長ら3名がOWGRのリブゴルフの審査から自ら手を引いたことは、PGAツアーとDPワールドツアーが「そこでは戦わない」という意思表示をしたと受け取っていい。
それならばPGAツアーとDPワールドツアーは、どこでリブゴルフと戦おうとしているのかと言えば、その場所は法廷である。
裁判は24年1月に予定されており、まだずっと先ではあるが、準備段階にある昨今、「リブゴルフ側が圧倒的に不利な状況に陥っている」と米ゴルフウイーク誌は報じている。
カリフォルニア州の連邦裁判所は、リブゴルフを経済的に支援しているサウジアラビアの政府系ファンド、PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)に対し、リブゴルフへの具体的な支援状況や支援方法を提出するよう求め、PGAツアーはその開示を求めている。
しかし、PIFはリブゴルフ以外にも、世界各国の多数の企業に莫大なオイルマネーを投入しており、それらに関する情報を秘匿する必要上、リブゴルフに関する情報も出すに出せない状況にあるという。
それらを永遠に表に出せないとなると、最終的には、リブゴルフはPGAツアーに対する訴状を取り下げざるを得なくなるのだが、ゴルフファンが待っているのは、そんな法廷闘争の行方でも世界ランキングを巡る攻防戦でもなく、ゴルフそのものの熱戦である。
そのことを、世界のゴルフに関わるすべての人々が、いま一度、強く認識し直してくれたらと願うばかりだ。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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