今季は過去最高の21試合を開催予定
ダイキンオーキッドで華やかに開幕した女子ツアー。これに遅れること2週間、3月16日に開幕するのが、レギュラーツアーの舞台を目指す選手たちの戦い「ステップ・アップ・ツアー」です。
「JLPGAツアーに出場資格を持たない選手お呼び新人を対象に、試合経験を積ませることによる育成・レベルアップを目的とし、1991年から始まったトーナメントです」と、JLPGAのオフィシャルウェブサイトにある下部ツアーのステップ・アップ・ツアー。その実態や、出場資格などを詳しく見て行きましょう。
2022年は17試合が行われ、そのうち5試合で優勝した櫻井心那(さくらい・ここな)が賞金女王となっています。2023年はこれに4試合がプラスされ計21試合が行われる予定です。

大王海運レディスオープン(3月16~18日、愛媛県・エリエールGC松山)、あおもりレディスオープン(7月12~14日、青森県・青森CC)とサロンパスレディスオープン(10月20~22日、コース未定)の3試合が新規大会。ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース(6月8~10日、長野・上田丸子グランヴィリオGC)は開催再開試合です。
ツアー初年度の1991年にはたった2試合しかなかったのですが、試合は増減を繰り返し、2016年に18試合になったあたりからは安定した試合数を誇っています。
2018年には過去最高の21試合になりました(悪天候で2試合が競技不成立)。翌2019年は20試合、コロナ禍の2020年は中止が相次ぎましたが、それでも日程変更などをして8試合が行われています。そして今年は過去最多だった2018年と同じ試合数になっています。
当初は2日間競技が主流でしたが、徐々に3日間競技を増やし、2017年からは、ロレックス(女子世界)ランキングの対象ツアーにもなっています。
ステップ・アップ・ツアーの出場資格は以下のとおりです。
1.ステップ・アップ・ツアー優勝者(臨時登録者を除く。優勝した翌日から翌年度の最終戦まで)
2.前年度プロテスト合格者
3.前年度メルセデスランキング51位から55位の者
4.前年度ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位までの者
5.QTランキングリスト上位者
レギュラーツアーにも出場資格があれば、ほとんどの場合はそちらを優先します。