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- 推薦出場選手の失格があぶり出したPGAツアーの格差社会 “並の選手”は割を食い続けるしかない!?
今年のアーノルド・パーマー招待2日目、スポンサー推薦を受けて出場していた29歳の米国人選手が失格となった。理由はスコアの誤記だったが、この件が物議を醸したことであぶり出されたのがエリート集団であるはずのPGAツアー選手間の大きな格差。同伴プレーヤーが失格となった選手のスコアを見届けられなかった切実な事情とは?
ノンメンバーと同組にされるのはランキング下位やルーキーに偏っている

自分の打数を数えるのを「忘れた」というジョンソンの言い訳には、プロとして「どうなの?」と首を傾げさせられることは確かだ。だが、人間ゆえに、特殊な状況下で何かを「忘れる」という現象は、絶対にあり得ないわけではないだろう。
ジョンソンのスコアは「7だった」という同組選手の証言も、実際には見ていなかったわけだから、絶対ではない。
ただし、スコア記録係もショットリンクも「7だった」としており、それらが証拠として採用された以上、ルールオフィシャルはゴルフルールに基づき、ジョンソンにDQを言い渡した。
ルールはルールゆえ、ジョンソン失格事件は、これで一件落着。「終了」ではある。
だが、ウェストモアランドの「あのときジョンソンはスコアが6でも7でも、どうせ予選落ちだったのだから、どうでもいいことだし、僕には関係ない。全部、ツアーに任せていればいい」という発言は、いただけないものに感じられ、いつまでも私の心にひっかかっている。
プロとして、そしてジョンソンのマーカーとして、ウェストモアランドはジョンソンのスコアにもっと責任を持つべきだった。「どうでもいい」「関係ない」とは、あまりにも無責任である。
ハーディーも「どうでもいいだって? いやいや、どうでも良くなんてないよ。選手はプロのプレーヤーとして自分の行動とスコアに100%責任を持つべきだ」
そう、その通りである。しかし、そうであればハーディーも、たとえスロープレーによる罰金を避けたい気持ちがあったにせよ、プロとして同組選手のパットを最後まで見守る責任を果たすべきだった。
その上で、スロープレーによる警告や罰金がメンバーのみに科せられ、ノンメンバーは「お咎めなし」という現行の規定に対して、疑義を唱えてほしかった。
昨今、将来有望な若手選手、あるいは無名ながら台頭してきた苦労人的な選手がスポンサー推薦でPGAツアーの大会に出場するケースが増えている。そうした選手の大半はPGAツアーのノンメンバーだ。ツアーでの戦い方やプレーペースに不慣れな彼らは往々にしてスロープレーになりがちだ。
そして、そうしたノンメンバー選手と予選2日間に同組にされるのは、スター選手やトッププレーヤーではなく、ランキング下位やルーキーといた選手たちばかりに偏っている。
だからこそハーディーは「ここ3週間、ずっとノンメンバーと同組」にされ、そのたびに自身に迫りくるスロープレーのペナルティーに悩まされ、挙句の果てに、ノンメンバーのカップインを見届けずして次ホールへ移動してしまった。
もはや誰が悪かったとか、何がいけなかったとか、言い切れる話ではないのかもしれない。
「1人の人間として、人生では常に正直であるべきだ」
最後には、そう語ったハーディーの言葉こそが、何よりも「真なり」と、つくづく感じさせられた。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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