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- 女子ゴルフ下部ツアーはベテランにも学びの場!? “ステップ・アップ”するのは若手だけでない理由
国内女子ゴルフ下部、ステップ・アップ・ツアーの開幕戦「大王海運レディス」の取材に入ったe!Golf記者。レギュラーツアーより注目度では劣るが、選手とファンの距離感が近く、一方で奮闘するベテラン選手の姿も印象的だった。
選手とファンの距離が近い下部ツアー
国内女子ゴルフ下部のステップ・アップ・ツアー開幕戦「大王海運レディスオープン」に足を運んだ。下部ツアーの取材に来たのは何年ぶりなのか思い出せないが、試合の雰囲気がどのようなものなのかは知っておきたかった。

レギュラーツアーほどではないが、ギャラリーも初日は813人、2日目は724人、最終日は1012人のギャラリーが詰めかけた。開催コースはレギュラーツアーの「大王製紙エリエールレディス」が開催されているエリエールゴルフクラブ松山とあって、ファンにも馴染みのある場所かもしれない。ただ、意外と言っては失礼かもしれないが、愛媛県での下部ツアーの試合にこれだけの人が入ることには驚いた。
ちなみに3月13日以降、マスク着用が個人の判断となったが、トーナメント会場ではほとんどの人がマスクをしながら観戦していた。
とはいえ、選手たちのプレーには緊張感があり、一方で会場全体はゆったりとした空気が流れていた。というのも、選手がホールアウトしたあと、ファンが“推し”の選手にサインをもらいながら談笑する姿も見られたのは、明らかにレギュラーツアーとの違い。選手もかなりリラックスしていて、チケット代を払って観戦するファンにとってはかなりお得感があるのではないだろうか。選手とファンの距離は一気に近づくとの印象を受けた。
レギュラー経験もある顔見知りのベテラン勢
そんなことを感じながら現場にいると、新人選手のほとんどは名前と顔が一致しない。勉強不足は否めないが、一方で懐かしい顔が目に飛び込んできた。それはかつてレギュラーツアーで優勝経験のある面々。
レギュラーツアー通算5勝の服部真夕には「なぜここにいるんですか?」と驚かれ、西山ゆかりや原江里菜にも顔を見れば毎回、会釈された。藤田光里にも「何の取材でここに来たんですか(笑)」と言われる始末。レギュラーツアー常連でもあった酒井美紀が下部ツアーにいることにも、かなりの違和感を覚えた。お互いにそれだけの時が経ったということだろう。
「ステップ・アップ・ツアー」は文字通り、レギュラーツアーへの階段を駆け上がるための場所。昨季は櫻井心那が同ツアーで年間5勝して賞金女王となり、今季はレギュラーツアーへ“ステップ・アップ”した。一般的には、若手や新人選手が力をつける所というイメージが強い。
しかし、一方で賞金シードを落としたり、QT(=予選会)で思うような成績を残せなかった選手たちが再起を図る場所でもある。悔し涙を味わったのは一度や二度ではないだろう。ゴルフはスイングに迷いが生じたり、イップスになると、なかなか這い上がるのが難しいスポーツである。それでもめげずに現役を続ける選手たちがここにはいる。
彼女たちの心境が気になり、原江里菜と藤田光里の2人に話を聞いた。
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