持ち込みがバレたら“永久追放”!? スマホ完全禁止のマスターズで見られる“昭和”な光景

マスターズ観戦には、他のトーナメントにはない独特なルールがあります。その一つが携帯電話の持ち込み禁止です。そのお陰か、オーガスタナショナルGCの一部にはまるで昭和の頃の光景が。公衆電話に人々が群がっているのです。

街から消えた公衆電話がオーガスタナショナルGCでは大人気

 マスターズでは携帯電話を持ち込めないという話をすると、多くの方々が首を傾げます。スマホがないと生きていけない人が続出中の現代社会で、それを持ち込めないという状況が想像つかないようです。

スマホ完全禁止のマスターズでは、外部と連絡をとる手段は公衆電話のみ
スマホ完全禁止のマスターズでは、外部と連絡をとる手段は公衆電話のみ

 ポケットやカバンに隠しておけばいいと思うかもしれませんが、パトロンは携帯を持ち込むことはありません。入場ゲートで持っていないかを徹底的にチェックされ、たとえ使用していなくてもコース内に持ち込んだことがバレてしまうと、永久追放という重い処分が科されてしまうからです。

 その影響でオーガスタナショナルGCには、30年くらい前までは日本でもよく見かけた公衆電話がコース内に設置されています。使用するパトロンも多く、タイミングが悪いとどの電話も塞がっているという状態も珍しくありません。まるで昭和の頃の光景が、広がっているのです。

スマホがないからパトロンは選手のプレーに集中して盛り上がる

 全米オープン、全英オープンなど、海外の他のメジャーをテレビ観戦していると、ギャラリーの多くがスマホで選手の撮影などをしながら観戦をしています。ところが携帯電話が持ち込み禁止のマスターズでは、スマホを持っているパトロンを一人も見かけません

入場ゲート前の何ヶ所かに設置されている「禁止事項」と書かれた看板あります。携帯電話は持ち込み禁止と書かれているだけでなく、このルールを破った者は“永久追放”という厳しい文言が。この永久追放を恐れて、パトロンは誰一人スマホを持ち込まないのです。

 この時代錯誤ととられかねないルールが生み出している効用もあります。スマホの操作に気を取られないため、パトロンは選手のプレーや応援に集中ができ、選手はパトロンからの他のトーナメントにはない応援を糧にして、マスターズならではのスーパープレーでさらにパトロンを熱狂させています。オーガスタナショナルGCで観戦していると、ところどころからパトロンの大歓声が聞こえてきます。

 ゴルフだけでなく、他のスポーツも含めて珍しい携帯電話の完全持ち込み禁止。この独特なルールは、世界最高峰のメジャーの素晴らしい雰囲気の醸成に大きく影響していることは間違いないようです。

【写真】スマホだけじゃない! マスターズで“持ち込み厳禁”の品々

画像ギャラリー

「禁止されている品目」として、大きく注意喚起されている
電子機器(携帯電話、ノートパソコン、タブレット、ポケットベル等)、ラジオ、テレビや音楽再生機器、旗、横断幕等、カメラ(静止画を個人的に使用するだけなら練習日は撮影可能)、足先の尖ったイス、折り畳みのひじ掛けイス、折り畳みでないイス、ベビーカー
飲食物、メタルスパイクシューズ、はしご、潜望鏡、セルフィー・スティック、約25センチ×25センチ×30センチ以上のリュックやバッグ
スマホ完全禁止のマスターズでは、外部と連絡をとる手段は公衆電話のみ

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