女子ゴルフ 渡邉彩香・蛭田みな美らがトップ鈴木愛を追う 女王・山下美夢有も虎視眈々

国内女子ツアーのヤマハレディースオープン葛城、地元・静岡県出身の渡邉彩香が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67をマーク。通算6アンダーまでスコアを伸ばし、22位タイから3位タイに浮上した。また、3位タイで出た蛭田みな美が単独2位でホールアウト。山下美夢有も22位タイから8位タイに浮上した。

パットが冴えてイーグル締めの渡邉彩香

◆国内女子プロゴルフ<ヤマハレディースオープン葛城 3月30日~4月2日 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) 6480ヤード・パー72>

 前週のアクサレディス最終日、ドライビングディスタンス賞を獲得した渡邉彩香。表彰式に出席した際、地元優勝を飾った山内日菜子に温かい拍手と声援を送っていたギャラリーを見て感じたことがあった。

「やっぱり地元の選手が優勝すると、こんなにも喜んでもらえるんだな。私も来週は地元・静岡でギャラリーを喜ばせたいな」。2015年の本大会で優勝しているが、もう一度地元Vの感動を味わおうと心に決めた。

持ち前の飛距離に加え、パターも好調の渡邉彩香 写真:Getty Images
持ち前の飛距離に加え、パターも好調の渡邉彩香 写真:Getty Images

 昨年から坂詰和久コーチとスイング改造に取り組み、ショットの安定性がグンと上がった渡邉。それだけでなく、パット数も大幅に減っている(22年のパーオンホール平均パット数1.818に対し、23年は1.7821)。打ち方は変えておらず、これまではカップを意識し過ぎていたが、アドレスに入るまでにしっかりとラインをイメージするように変えたことが功を奏しているという。

 その甲斐あって、この日は5つのバーディーを奪う。最終18番パー5では、ピンまで残り205ヤード地点から3番ユーティリティーで2オンに成功した後、2メートルのイーグルパットをしっかりと沈めた。終わってみれば通算6アンダーにまでスコアを伸ばし、3位タイに浮上。首位とは4打差あるものの、逆転Vのチャンスは十分にある。

「開催コースの葛城ゴルフ倶楽部はジュニアの頃から試合で何度も回っていますし、飛ばし屋が有利なんです。難しい位置にピンが切ってあっても、短いクラブで狙えますからね」と自信を見せる。

 まずは3日目、首位の鈴木愛を射程圏内にとらえるつもりだ。

72ホールの女王・山下美夢有が8位タイに

 前週優勝の山内日菜子とプロ入会が同期の蛭田みな美。大会前に自分もという気持ちになったという。「すごくうれしかったですし、自分の優勝を想像することもできたので頑張ろうと思いました」。

 16年にプロ転向してプロ8年目を迎えたが、ジュニア時代には日本ジュニアと日本女子アマを制した逸材である。その才能がプロではなかなか開花していないが、同期が勝ったことが大きな刺激になったのは確かだ。2日目は5バーディー、2ボギーの69をマーク。通算7アンダーまでスコアを伸ばし、単独2位に浮上。目標に向かって大きく前進した。

 前半はスコアを3つ伸ばしたものの、後半はショットが乱れ始め、なかなかグリーンに乗らないホールが続く。それでも何度かあったピンチを乗り切り、スコアを落とさなかったのは大きい。

「今年から食事に気をつけるようになり、ラウンド後もプロテインを飲むようにしたことで、疲れにくくなっているのかもしれません」と、技術だけでなく体質改善に気を配ったことがプラスに働いたといえる。当然、残り2日間もしっかり乗り切り、88期生の2週連続Vを目指す。

 また、昨年5勝中3勝が4日間大会だった72ホールの女王・山下美夢有がスタートの1番パー4でいきなりイーグルを奪取して68をマーク。通算5アンダーの8位タイにまで順位を上げてきた。

「スタートでイーグルは初めてです。ショット自体は悪くなかったんですが、アプローチとパットがまだまだで。そこを修正して明日はもう少し頑張りたいなと思います」と、気を緩めることはない。

 4日間大会が得意な理由は本人も分からないらしいが、スタートダッシュが不得意なのが大きいという。

「たとえ初日にビッグスコアを出さなくても、残りの3日間でコツコツとスコアを伸ばそうと思えるから」だというのだ。今回も初日が71で2日目に68。このままジリジリと首位との差を縮め、いつものパターンに持っていけるか、やはり3日目の成績に注目したい。

【動画】アイアンの精度がエグい! 山下美夢有のスーパーイーグル カップに吸い込まれる瞬間
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