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超ガマン比べを制した吉田優利は何がすごかった!? データで分かった卓越したディフェンス力とは?
4日間トータル1オーバーという優勝スコアになったワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ。大会を制した吉田優利は何がすごかったのか? 大会データをもとに分析してみました。
2012年以降最も難しい大会となった今季メジャー第1戦
女子公式競技(メジャー)今季第1戦のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップは優勝スコアが1オーバーという厳しい戦いとなった。優勝した吉田優利のプレー内容を分析すると、主な勝因は強固なディフェンス力にあったことが浮かび上がった。
今回のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップは大会歴代優勝者でもある茂木宏美が「世界で戦える選手を育てる」という考えを例年以上に強めた、難しいセッティングとピンポジションを準備。ここに、連日の強風と最終日は雨に冷え込みまで加わって壮絶なサバイバル合戦となった。
優勝スコアがオーバーパーとなるのは大会としてはメジャーになる前の1997年以来。ツアー全体では2016年の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯以来7年ぶりだった。
4日間の平均ストロークは76.8483。つまり、トッププロが1日平均5オーバー近く叩いていたということである。平均ストロークが今回より悪かった大会は2011年の日本女子オープンまでさかのぼらなければならない。言い換えれば、2012年以降で最も難しい大会だったということになる。
そんな大会を制した吉田のデータを調べると、勝因のひとつに挙げられるのはバーディー数が12個で単独1位だったということ。ただ、1個差の選手は大勢いたから、それほど大きなアドバンテージにはなっていない。
ではデータ上で最大の強みになっていたのは何かというと、グリーンを外したホールでパーセーブ(チップインバーディも含む)する確率であるリカバリー率の高さである。
今大会、吉田がパーオンしたのは72ホール中ちょうど半分の36ホールだった。パーオン率に換算すると50%。大会前週までの吉田のパーオン率は68%だったから、自身の平均よりもかなり低かった。それくらい難しい条件だったということである。
他の選手と比較するとどうか。パーオン率50%は予選を通過した61人中19位。それほど上位ではなかったのだ。
対して吉田と優勝を争い、3打差2位に入った申ジエのパーオン率は61%で1位タイだった。ホール数で比較すると申のほうが8ホールも多くパーオンしていたのである。
だが、パーオンできなかったホールの処置が吉田のほうがはるかに上だった。吉田はパーオンできなかった36ホール中25ホールでパーセーブに成功。リカバリー率は69.4%で61人中1位だった。
申のリカバリー率は53.6%。かつての世界ランキング1位で、アプローチの技術の高さには今なお定評のある申ですらパーセーブに苦労するなか、吉田は見事なまでに“寄せワン”を連発して何度もピンチを切り抜けていた。この強固なディフェンス力があったからこそハードなセッティングと厳しい気象条件を耐え抜き、メジャー初優勝を勝ち取ることができたのである。
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