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- 敗因は飛距離不足!? 女子ゴルフ国別対抗戦「日韓不振の理由」を韓国メディアが分析
女子ゴルフの国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナルクラウン」で日本と韓国はともに予選敗退した。期待されながらも両国が不振だったのはなぜか。特に世界ランキング上位に位置する韓国勢の不振を韓国メディアが分析している。
韓国チームの平均飛距離が最下位
◆米国女子プロゴルフ<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 5月4~7日 TPCハーディングパーク(カリフォルニア州) 6550ヤード・パー72>
5年ぶりに開催された米女子ゴルフの国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナルクラウン」は、タイが決勝でオーストラリアを下して優勝した。3位は米国、4位はスウェーデン。一方、期待されながらも1次リーグで敗退したのが日本と韓国だった。

日本は畑岡奈紗、笹生優花、古江彩佳、渋野日向子ら米ツアーを主戦場にする選手たちで構成され、優勝への期待も大きかったが1次リーグB組を通算1分5敗で最下位。同組最終戦で韓国は日本に2勝するも、コ・ジンヨン、キム・ヒョージュ、チョン・インジ、チェ・ヘジンら実力者を擁しながらも期待通りの結果にはならなかった。
特に“ゴルフ強国”と言われた前回大会優勝国の韓国にとっては、優勝への期待とは裏腹に結果が振るわなかったことを地元メディアもさすがに看過できなかったようだ。
「JTBCゴルフ」は「インターナショナルクラウン、韓国チームの不振は飛距離の問題?」と見出しを打ち、米国「ゴルフダイジェスト」(ネット版)の記事を引用して敗因について分析している。
「韓国は日本に2勝したが、オーストラリア、タイとの試合で勝ち点を一つもあげられなかった理由について、飛ばし屋がいなかった点を(米国版・ゴルフダイジェストが)指摘している」
これは韓国だけでなく、日本の敗因にもあてはまる内容なのかもしれない。記事の詳細はこうだ。
「韓国は米女子ツアーのドライビングディスタンス(平均飛距離)でチェ・ヘジンが63位(262.13ヤード)と一番高い順位。コ・ジンヨンは88位(258.45ヤード)、キム・ヒョージュは149位(245.79ヤード)、チョン・インジは154位(244.86ヤード)と下位に位置している。今回出場した8カ国のうち韓国の平均飛距離が最も短かった」
269ヤード飛ばす笹生優花でも23位

一方、他国の選手のドライビングディスタンスとも比較して報じていたが、実際、米国チームには飛ばし屋が揃っていた。レキシー・トンプソンが277.13ヤードでツアー11位、ネリー・コルダは269.55ヤードで22位、リリア・ヴが263.11ヤードで56位、ダニエル・カンは248.19ヤードで141位だが、他の3選手の飛距離が有利に働いているのは言うまでもない。
一方、日本の飛ばし屋である笹生優花は269.07ヤードで23位と最も高い。畑岡奈紗は255.96ヤードで103位、渋野日向子は255.29ヤードで107位、古江彩佳は246.07ヤードで148位と100位以下が並ぶが、それでも韓国の選手たちよりは飛んでいる。
他国の主要選手の飛距離を見ると、タイのアタヤ・ティティクルが267.77ヤードで28位、アリヤ・ジュタヌガーンが259ヤードで85位。オーストラリアのステファニー・キリアコウが264.47ヤードで49位、ミンジー・リーが259.13ヤードで84位となっていた。
チョン・インジのキャディーを務めるディーン・ハーデン氏は「最初の2日間はコースがあまりにも長く、特定の選手にだけ適したコースと感じた」と語っていたという。もちろん、飛距離だけでなくショット力や小技のうまさがなければ勝てないのは言うまでもない。単純に上位チームの総合力が日本と韓国を上回っていたと言うべきだろうが、米国、スウェーデン、タイの選手たちの圧倒的なパワーに“してやられた”ことが、敗因の一つとは言えるのかもしれない。
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