岩井千怜が今季2勝目で全英切符も手中に 「明愛と一緒が1人で行くより100倍うれしい」 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

岩井千怜が今季2勝目で全英切符も手中に 「明愛と一緒が1人で行くより100倍うれしい」

「宮里藍 サントリーレディスオープン」最終日に首位スタートした岩井千怜が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算23アンダーで初日から首位を譲らない完全優勝を果たした。今季2勝目、通算4勝目を手にし、「AIG(全英)女子オープン」の出場権も手にした。

「正直、来たかと」申ジエ猛追にも焦らず完全優勝

◆国内女子プロゴルフ<宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 6月7~11日 六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県) 6513ヤード・パー72>

「宮里藍 サントリーレディスオープン」最終日を2位に5打差の首位でスタートした岩井千怜。伸ばし合いの展開で、前半2バーディーでスコアを伸ばしたが、同組の申ジエのロングパットが冴え、4つ伸ばして猛追すると、その差は2打差にまで迫った。

初日から首位を譲らない“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”の完全優勝を果たした岩井千怜 写真:Getty Images
初日から首位を譲らない“ワイヤー・トゥ・ワイヤー”の完全優勝を果たした岩井千怜 写真:Getty Images

 その後、10番パー4で岩井の2打目はグリーン手前のバンカーへ。アゴの下で“目玉”という状況に、「自分の頭の中ではパーは無理だと思って、ボギーで上がろうと思いました」と、安全に出して想定通りのボギーに。

 申ジエが11番でバーディーを奪って1打差まで迫られるも「正直、来たかと。でもここまで迫ってくるのがジエさんだと思いました。でも、自分は焦らず集中してやるだけだなと思ってプレーしました」と、冷静さを保った。

 その後、岩井は12番、14番でバーディを奪って再び突き放すと、最大の見せ場は16番パー3。距離は151ヤードで持ったクラブは6番アイアン。左にある池を恐れず、左ピンを果敢に狙いにいった。「ギャラリーが沸くのを見せたかった。狙って打った」。最後は2メートルのバーディーパットを沈めて逃げ切った。

 初日から首位を守っての完全優勝に「初めての経験。本当に1ラウンドエネルギーを使って4日間やってきたので、頑張ってよかったなと思います」と、満面の笑顔。

 AIG(全英)女子オープンの切符も手にし、「明愛と一緒に出られるのが一番うれしい。1人で行くよりも100倍うれしい」と喜びを爆発させた。

 今季は強さに安定感が増してきた岩井千怜だが、「これからも勝てるだけ勝ちたい」と、勝利への意欲は増すばかりだ。

岩井 千怜(いわい・ちさと)

2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。双子の姉・明愛(あきえ)とともに、高校ゴルフの名門・埼玉栄高のダブルエースとして活躍。同校を8年ぶりの全国高等学校ゴルフ選手権・団体戦優勝に導くなどした。2021年にプロテスト合格。2022年は「NEC軽井沢72ゴルフ」で初優勝、翌週の「CAT Ladies」で2週連続優勝を果たした。ツアー通算4勝。Honda所属。

【動画】「ギャラリーが沸くのを見せたかった。狙って打った」岩井千怜の圧巻ベタピンショット実際の映像
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