全英王者ほどじゃないにしても… ワッグル動作はやっぱりアリ? メリットデメリットを改めて解説

安定したショットと冴えわたったパットで全英オープンを制したブライアン・ハーマン選手。ショット前に何回も行っていたのが手首を動かす「ワッグル」動作。優勝プロがやっていると「マネした方がいい」と感じる人もいるかと思いますが、アマチュアの場合は非常に注意が必要なので真似しない方がいいと断言します。そもそも「ワッグル」動作には、どんなメリット&デメリットがあるのでしょうか?

スロープレーやイップスの危険もある「ワッグル」はしない方がいい

 今回の全英オープンで優勝したブライアン・ハーマン選手が行うショット前の「ワッグル」動作。最大のメリットは「静」から「動」に移るスイングにおいて、アドレスで固まらずスムーズに始動できることにあります。

手首やクラブヘッドを小刻みに動かすことでクラブの重みや腕にしなやかさが出る。その効果で、スイング始動がしやすくなるワッグル動作
手首やクラブヘッドを小刻みに動かすことでクラブの重みや腕にしなやかさが出る。その効果で、スイング始動がしやすくなるワッグル動作

 タフなライからシビアなターゲットを狙うプロゴルファーには、ワッグル動作を行う多くのメリットがあります。

 ではアマチュアも「マネするべきか?」というと、メリットよりもデメリットの方が多くなる危険性があります。ワッグル動作は「マネするもの」ではなく自分にとって都合がよいから行うものです。

 一歩間違えばスロープレーになりかねないリスクも伴います。アマチュアの場合は「形から入る」ことも含め、意味なく手首を動かすスロープレーゴルファーになってしまうこともあります。

 事実、プロの世界でもスペインのセルジオ・ガルシア選手が、一時期なんと40回以上ものワッグル動作が止められずスランプになったことがありました。世界のプロゴルファーですら「やり過ぎ注意」になり得るワッグル動作、アマチュアがあえてマネする理由はないでしょう。

スイングの始動で「フリーズしない」ためにできる動作は他にもある

 あくまでもスイングの始動をスムーズに行い、腕と手首を柔らかく使うことが目的のワッグル動作。何度も手首を動かさなくてもスムーズにスイングを始動する方法は他にもあります。

 ワッグル動作に比べて、アマチュアがマネしても危険が少ないのが「足踏み」です。足首がほぐれれば、手首の固さもほぐれやすくなります。

ショットでは「足踏み」、アプローチやパターなど小さい動きでは「フォアードプレス」することでスイング時にスムーズに始動できる
ショットでは「足踏み」、アプローチやパターなど小さい動きでは「フォアードプレス」することでスイング時にスムーズに始動できる

 最近はドラコン選手の「飛ばす方法」として認知されていますが、スムーズにスイングを始動することは飛ばしやミート率アップにも重要です。しかも「足踏み」の場合は何十回も動作が増える心配がないので、マネしてもデメリットが少なくメリットを得やすいでしょう。

 またパターやアプローチなら、スイング前に少し手を動かす「フォアードプレス」で始動のきっかけを作るのもいいでしょう。スロープレーにはなりませんし、アドレス時に手や上半身が固まって距離感が狂ってしまうのを防ぐ効果もあります。

「静」のアドレスから「動」のスイングへのスムーズさがあるか?

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手首やクラブヘッドを小刻みに動かすことでクラブの重みや腕にしなやかさが出る。その効果で、スイング始動がしやすくなるワッグル動作
ショットでは「足踏み」、アプローチやパターなど小さい動きでは「フォアードプレス」することでスイング時にスムーズに始動できる
「静」のアドレスから「動」のスイングへスムーズに始動するためには、手首や腕のリキみがないことが重要
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