全米ゴルフ協会が「よくある質問」として取り上げたルール解説動画が220万再生! 日本人も覚えておくべき内容とは?

小関洋一

2024年2月15日

コラム

全米ゴルフ協会(USGA)が運用するインスタグラムには、多くのルール解説動画がシェアされていますが、最近、220万再生を記録した解説動画の内容とは?

動いている球に影響を及ぼすために故意に物を取り除くと2罰打

 全米ゴルフ協会(USGA)が運用するインスタグラムには、多くのルール解説動画がシェアされています。そのうち、昨年12月に「ポピュラー・クエスチョン(よくある質問)」として取り上げた動画が再生回数220万回以上の大きな反響を得ています。それほど多くのゴルファーに関心を持たれたルールとは?

USGAのインスタグラム(@usga)
USGAのインスタグラム(@usga)

 その動画で紹介されるシーンは、プレーヤーA(動画ではマッチプレーの対戦相手ですが、通常のストロークプレーのプレーイングパートナーでも同じルールです)がグリーン周りから放ったショートアプローチのボールが、プレーヤーBがグリーン上に置いたクラブに当たりそうになったので、プレーヤーBはクラブを拾い上げた、という内容です。

 規則11.3「動いている球に影響を及ぼすために故意に物を取り除いたり、または状態を変える」では、「球が動いている場合、プレーヤーはその球(プレーヤー自身の球か別のプレーヤーの球であるかにかかわらず)が止まる可能性のある場所に影響を及ぼす目的で、次のことを故意に行ってはならない」として、ボールが転がる先のライを改善すること。そして、「ルースインペディメント」や「動かせる障害物」を拾い上げたり、取り除くことは禁じています。

 例えば、アップヒルの花道からのアプローチショットをショートし、ボールが斜面を転がり戻る最中に、ボールが止まる可能性のあるディボット跡を修理すること。あるいは、他のプレーヤーが放ったボールの転がる先にあった、当たる可能性のあるレーキを拾い上げる、といった行為は同規則違反となり、2罰打が付加されます(ボールはあるがままで、次をプレー)。

プレーヤーが置いたクラブは「例外」

 ならば、動画のケースも2罰打と思われますが、同規則には続けて以下のような「例外」が記載されています。

「この規則はプレーヤーが次のものを拾い上げたり、動かすことを禁止していない。
・取り除いた旗竿。
・グリーン上に止まっている球(ただし、拾い上げるときはマークをしなければならない)。
・すべてのプレーヤーの用具」

「用具」は定義上、「プレーヤーやそのプレーヤーのキャディーが使用している、身に着けている、手にしている、運んでいる物」ですから、動画にあるクラブもこれに該当します。また、プレーヤーがグリーン上に置きがちなタオルやパターのヘッドカバーも「用具」となり、他のプレーヤーのアプローチショットが当たりそうなときは、取り除いても罰はありません。

 さらに、プレーヤーがグリーン上に置いたクラブ等の「用具」に、他のプレーヤーのアプローチショットが当たっても、規則11.1「動いている球が偶然に人や外的影響に当たる」の規定により、誰にも罰はなく、当たったボールはあるがまま、止まったところから次のプレーをしなければなりません。なお、他のアプローチショットがプレーヤーに当った場合も、「用具」と同様、誰にも罰はなく、ボールはあるがままとなります。

【動画】これが“220万再生”を記録したルール解説動画です

【図解】後方線上ドロップの正しい処置と2023年ルール改訂3つの変更点をおさらい

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球がレッドペナルティーエリアにあることが分かっているか、事実上確実で、プレー ヤーが救済を受けたい場合、プレーヤーには3つの選択肢がある。それぞれ1罰打で、 プレーヤーは次のことができる。 (1)直前のストロークを行った場所に基づき救済エリアから球をプレーすることによっ てストロークと距離の救済を受ける。 (2)ホールとX点を結んだ後方線上のペナルティーエリアの外に球をドロップすること によって後方線上の救済を受ける。 (3)ラテラル救済を受ける(レッドペナルティーエリアに限る)。救済を受けるための基点 はX点で、球は2クラブレングスでX点よりホールに近づかない救済エリアの中にド ロップし、その中からプレーしなければならない。(ゴルフ規則 17.1dより抜粋)
1.後方線上の救済は「線の上」にドロップしなければならなくなった
2.救済後、風でボールが再び池に入ったら「無罰でリプレース」
3.間違ってインプレーでない球をリプレースしてパットした「2罰打→1罰打」
USGAのインスタグラム(@usga)
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