強化指定選手は発表されたけど… パリ五輪のゴルフ競技代表選手はいつどうやって決まるの?

東京オリンピックから3年、今年はパリオリンピックイヤーとなります。先日、日本ゴルフ協会から「JOC認定オリンピック強化指定選手」は発表されましたが、最終的な選考はいつ、どのように決まるのでしょうか。

男子は6月17日のオリンピックゴルフランキングで決定

 日本ゴルフ協会は2月5日、2024年度のJOC(日本オリンピック協会)認定オリンピック(ゴルフ競技)「強化指定選手」16名と「ネクスト強化指定選手」5名を決定しました。

 この選手名簿を報じたメディアはたくさんありましたが、オリンピック出場選手がいつ、どのように決まるのかを詳しく報じたメディアがあまりなかったので、自分で調べてみました。

東京オリンピックに出場した松山英樹、星野陸也、畑岡奈紗、稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックに出場した松山英樹、星野陸也、畑岡奈紗、稲見萌寧 写真:Getty Images

 まず今回発表された男子の強化指定選手は以下のとおりです。

<強化指定選手>
男子1位 久常涼(世界ランキング79位)
男子2位 星野陸也(世界ランキング92位)
男子3位 中島啓太(世界ランキング94位)
男子4位 蝉川泰果(世界ランキング112位)
男子5位 金谷拓実(世界ランキング116位)
男子6位 今平周吾(世界ランキング196位)
男子7位 比嘉一貴(世界ランキング198位)
男子8位 大槻智春(世界ランキング219位)

<ネクスト強化指定選手>
平田憲聖(世界ランキング257位)
桂川有人(世界ランキング263位)

 選考基準は2023年度JGTO(日本ゴルフツアー機構)ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」終了時点(12月4日)の男子世界ランキングで日本国籍を有する選手で、申請のあった上位8名です。男子世界ランキング日本人最上位の松山英樹は申請しなかったため強化指定選手に入りませんでした。

 ここからどのようにオリンピックの代表選手が決まるかというと、6月17日のオリンピックゴルフランキングで決定します。オリンピックゴルフランキングは世界ランキングを基準に決めます。

 まず世界ランキング上位15名は、同じ国・地域から4名まで出場可能です。3月5日時点の世界ランキング上位15名の中に米国人選手が9名入っていますから、米国から4名まで出場可能ということになります。

 次に世界ランキング16位以下は同じ国・地域から2名まで出場可能です。ただし、上位15位に2名以上の選手がいる場合は出場できません。

 男子ゴルフ競技の出場枠は60名です。2月19日時点のオリンピックゴルフランキング60位は世界ランキング363位です。日本人選手が2名まで出場可能なのはほぼ確定です。

 したがって、6月17日時点の世界ランキング上位2名が出場権を獲得することになります。JGTOツアーの「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」までと、PGAツアーの「全米オープンゴルフ選手権」までの成績が反映されます。

 2月8~11日のDPツアー(欧州男子ツアー)「コマーシャルバンク カタールマスターズ」で星野陸也が勝利を挙げ、3月5日時点の世界ランキングで81位なりました。従って、星野は有力候補の一人ということになります。

女子は6月24日のオリンピックゴルフランキングで決定

 次に今回発表された女子の強化指定選手は以下のとおりです。

<強化指定選手>
女子1位 山下美夢有(世界ランキング19位)
女子2位 古江彩佳(世界ランキング23位)
女子3位 笹生優花(世界ランキング27位)
女子4位 岩井明愛(世界ランキング37位)
女子5位 西郷真央(世界ランキング43位)
女子6位 櫻井心那(世界ランキング54位)
女子7位 岩井千怜(世界ランキング63位)
女子8位 西村優菜(世界ランキング67位)

<ネクスト強化指定選手>
吉田優利(世界ランキング69位)
神谷そら(世界ランキング70位)
稲見萌寧(世界ランキング74位)

 選考基準は2023年度JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」終了時点(11月27日)の女子世界ランキングで日本国籍を有する選手で、申請のあった上位8名です。女子世界ランキング日本人最上位の畑岡奈紗は申請しなかったため指定選手に入りませんでした。

 ここからどのようにオリンピックの代表選手が決まるかというと、6月24日のオリンピックゴルフランキングで決定します。

 まず世界ランキング上位15名は、同じ国・地域から4名まで出場可能です。3月5日時点の女子世界ランキング上位15名の中に米国人選手が4名入っていますから、米国から4名まで出場可能ということになります。

 次に世界ランキング16位以下は同じ国・地域から2名まで出場可能です。ただし、上位15位に2名以上の選手がいる場合は出場できません。

 女子ゴルフ競技の出場枠は60名です。2月19日時点のオリンピックゴルフランキング60位は世界ランキング317位です。日本人選手が2名まで出場可能なのはほぼ確定です。

 そして、JLPGAツアーの「アース・モンダミンカップ」までと、LPGAツアーの「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」までの成績が反映された、6月24日時点の世界ランキング上位2名が出場権を獲得します。女子は世界ランキングが接近しているので、代表争いが熾烈になることが予想されます。

 そしてオリンピック本番は男子が8月1~4日、女子が8月7~10日です。競技方式はいずれも個人戦の72ホールストロークプレーになります。

【写真】稲見萌寧の銀メダルほか、東京オリンピックの興奮をプレーバック

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東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧と金メダルのネリー・コルダ、銅メダルのリディア・コ 写真:Getty Images
メダルの色を争うプレーオフで勝利し、リディア・コとハグする稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見萌寧 写真:Getty Images
東京オリンピックに出場した畑岡奈紗 写真:Getty Images
東京オリンピックの会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部 写真:Getty Images
東京オリンピックの会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部 写真:Getty Images
東京オリンピックの会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部 写真:Getty Images
東京オリンピックの会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部 写真:Getty Images
東京オリンピックの会場、霞ヶ関カンツリー倶楽部 写真:Getty Images
東京オリンピックで猛暑の中頑張るボランティア 写真:Getty Images
昨年の東京オリンピックに出場した松山英樹、星野陸也、畑岡奈紗、稲見萌寧 写真:Getty Images

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