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- 過剰なメンテナンスは破損の原因になる!? 知っておきたいゴルフクラブの“タブーなお手入れ”とは?
ゴルフクラブのお手入れは、道具としての寿命を延ばすだけでなく、事故や破損を防ぐためにも大切なことです。しかし、やり方を間違ってしまうと、逆にクラブ破損の原因にもなるといいます。そこで、ゴルフフィールズユニオンゴルフ店の小倉勇人店長に詳しい話を聞きました。
スチールシャフトはサビに弱い! 湿気と水分に注意
クラブのお手入れをこまめにやる、道具を大事に使うのはいいことなのですが……、やはり気をつけなければならないこともあります。ゴルフフィールズユニオンゴルフ店・小倉店長のお客さまで突然シャフトが折れたという人がいたそうですが、その原因はなんと「掃除のしすぎ」でした。
「そのお客さまは、アイアンのスチールシャフトがグリップ内でポッキリと折れてしまったんですが、原因はシャフトのサビびでした。とてもクラブを大事に扱う方で、ラウンド後には必ずクラブをキレイに掃除していたそうなんですが、実はその際に水道でグリップをジャブジャブと水洗いしていたんです」
「結果、シャフト内に水が入り、スチールシャフトをサビさせてしまいました。まだ買って2年ほどのクラブでした。お手入れをするのはいいことですが、やり方を間違えてはいけないという事例ですね」(小倉店長)
普通、シャフト後端の部分はグリップテープでふさいであるので、グリップエンドの穴から簡単に水が入ることはありません。しかし、長く使っているとそのテープが破れることもありますし、あまり頻繁に水にさらされると水の侵入を防ぎ切れない場合もあります。
クラブのお手入れは、水洗いではなく、乾いた布かキツく絞った雑巾などで拭く程度にしておくほうがよさそうです。
「シャフトのサビに関しては、実は結露によって起こることも多いんです。家の外にクラブを保管しておくと、朝気温が下がったときに結露が起こってその水分でサビることがあります。クラブはできれば、あまり気温差の大きくならない室内に保管してほしいですね」(小倉店長)
雨の日のプレーの後なども、きちんと乾かさずに放置するとサビることがあるので、水分はきちんと拭いて、室内などでしっかり乾燥させることが大事です。
ただし、ドライヤーなどを使って高温で乾かすのは絶対にやめてほしいと小倉店長はいいます。実はゴルフクラブは、高温に弱いのです。
高温状態に放置すると接着剤が溶けてしまう
「ゴルフクラブはヘッドとシャフトを接着剤で固定していますが、その接着剤は熱に弱いんです。シャフト交換時にはヒートガンであたためてシャフトを抜きますが、ドライヤーなんかを当ててしまうと同じことになります。高温という点では、車のトランクにクラブを入れっぱなしにするのも危険です。真夏にはかなりの高温になって、接着剤が劣化するケースが多いので、注意してください」(小倉店長)
屋外の物置や車のトランクなどは、夏の高温だけでなく冬には乾燥するので、グリップの劣化も早くなるといいます。結露のリスクも含め、クラブは室内補完がいいということですね。
そのほかのお手入れに関しては、ボールの打痕や落ちにくい汚れなどを、コンパウンドやメラミンスポンジでこすりすぎるのもよくないといいます。
これらはあくまで研磨剤なので、あまり多用すると表面の塗装やコーティングなどを削り落としてしまうリスクがあります。とくに塗装部分に関してはやりすぎないように注意しましょう。
お手入れはこまめにしっかり、ただし適正な方法で行いましょう!
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