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- しっかり飛ぶのに“シャープな美顔”! ヘッド内部に“空気”を入れたピン「i540」アイアンを本音レビュー【飛ばせるプロアマ試打】
ギア好きのプロゴルファーとシングルハンデのアマチュアが、新作クラブを試打して好き勝手にレビューする企画。今回は、ピンのアイアン「i540」を試打してもらいました。
小ぶりでシャープなヘッド形状の「i540」
立場の異なる2人のゴルファーが新作ギアを好き勝手にレビューする本企画、ティーチングプロの新宅理輝さんと、元シャフトメーカー勤務のシングルゴルファー・甲斐哲平さんが、それぞれの視点でチェックします。
さらに、レフェリー兼解説役としてゴルフライターの鶴原弘高を交え、より多角的に検証します。今回は、ピンの中空構造アイアン「i540」です。

鶴原 2018年からピンが展開している「i500」系の最新モデルが、今回試打する「i540」です。初代モデル「i500」が発売されて以降、アイアンの見た目や飛距離にこだわるゴルファーから高い評価を得ているモデルになります。今作「i540」は、ヘッド内部に空気をパウチした「インナーエアー」構造を新たに取り入れているのが特長。前作以上の打感と飛びを実現しているそうです。
新宅 たしかに見た目は、すごくシャープな雰囲気です。バックフェース部にも過度な装飾がなくて、すっきりしたデザインには好印象を持ちます。
甲斐 構えてみると、トップブレードが薄めで、オフセットも最小限に抑えられていて、なおかつ逃げ顔。ヘッドの見た目だけでいうと、完全にアスリート向けのアイアンです。シャープ感でいうと、僕が普段使っている三浦技研のアイアン「TC102」とあまり変わらないくらい。ただし、ソール幅は広めに設計されていますね。
打ち出しから球が上がりやすく、飛ばせる
鶴原 ロフト設定は7番で29度となっていて、今どきのストロングロフトです。試打クラブのシャフトは「N.S.PRO 950GH neo」のフレックスSになります。
新宅 PWから打ち始めて、7番、5番と続けて打ってみました。僕が打つと、7番アイアンのキャリーが174.3ヤード、スピン量4920回転、総距離が183ヤード。どの番手で打っても簡単に飛ばせました。ただし、ちょっと気になるところはありますが……。
甲斐 僕も打ってみましたが、どの番手でもよく飛びます! 一番驚いたのは、5番アイアンでも打ちやすいことです。ストロングロフトなのに球がよく上がるし、左右のブレも少なかった。自分が普段使っているアスリート向けアイアンの5番とは別次元のやさしさでした。これが中空構造の効果なんでしょうね。少しはじきのある打感ですが、僕はまったく気にならない。結果のほうを重視します(笑)。

鶴原 甲斐さんの飛距離を確認すると、7番のキャリーが174.6ヤード、5番のキャリーが198ヤードとなっていて、きっちりと番手ごとの飛距離差を出せていました。ただし、「i540」の5番のロフト角は22度となっているので、甲斐さんぐらいにヘッドスピードが速くないと、球を上げきるのが厳しそうな気がします。ドライバーのヘッドスピードが40〜43メートル毎秒のアマチュアだと、6番(25.5度)までが限界かなと思います。
新宅 僕が気になったのは、構えたときに「どこまでも飛んでしまいそう」に思えてしまうところです。小ぶりのヘッドとストロングロフトの組み合わせが、余計にそのように思わせるのだと思います。それと、5番アイアンでは右に打ち出してしまうミスが出がちでした。全体的にコントロールして打てる感覚が得づらかったです。
甲斐 小ぶりでシャープに見えるヘッドですが、実際にはヘッドの慣性モーメントが高いんだと思います。だから僕が打つとやさしく感じるし、プロが打つとコントロールしづらく感じるんでしょう。僕はユーティリティーの代わりとなる5番アイアンだけ「i540」を使いたくなりました。
鶴原 ピンのアイアンは、どの番手も単品で購入できます。甲斐さんのような使い方ができるのも長所です。冒頭でも述べましたが、「i500」系のモデルは見た目がシャープなのに、アマチュアが使ってやさしく飛ばせるのが特長。そもそもプロが求める性能のモデルじゃないんですよね。ピンのなかでプロを満足させるのは、きっと「ブループリントS」や「ブループリントT」になると思いますよ。
新宅 一般的には多くのアマチュアの方が、「アイアンでも飛ばしたい」とおっしゃいますよね。そういう方にはオススメできるモデルです。
【撮影協力:TrackMan】
取材・文/鶴原弘高
つるはら・ひろたか/1974年生まれ。大阪出身。ゴルフ専門の編集者兼ライター。仕事のジャンルは、新製品の試打リポート、ゴルフコース紹介、トレンド情報発信など幅広く、なかでもゴルフギア関連の取材が多い。現在はゴルフ動画の出演者としても活躍中。YouTubeチャンネル:『A1 GOLF CLUB』(https://www.youtube.com/@A1_GC) Instagram:@tsuruhara_hirotaka
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