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ゴルフ史最大級40億円被害の真相(5) プロゴルファーをやめてまで先頭に立った共同代表が直面する“理不尽な現実”【小川朗 ゴルフ現場主義!】
1000人以上が総額40億円にも上る被害を受けたゴルフ界を激震させた「ゴルフスタジアム事件」。発覚から7年にわたり取材を続けてきたゴルフジャーナリストの小川朗氏が、最終局面を迎えた事件の全貌をリポートします。プロゴルファーという職を投げうってまで裁判闘争の先頭に立った横田さんは理不尽な現実に直面しています。
「活動してくれたおかげで時間稼ぎできてお金が貯められた」
コロナ禍で裁判にもブレーキがかかり、その間に被害者たちの「遅延損害金」も膨らんでいきます。提訴してから6年を越えると、一審の判決が序盤から全面敗訴が続く厳しい展開。こうなると、二審で敗訴した場合、信販・リース会社への支払い額が倍になるという深刻な現実が見えてきました。8件の訴訟すべてで上訴手続きが行われましたが、遅延損害金がゼロになる和解を選択する被害者が、終盤になって急増していくことになりました。

横田さんもまた、2月中旬になって和解手続きを行い、自らの法廷闘争にも幕を引きました。結末は厳しいものになりましたが、会員からはお礼の電話が続々と横田さんのもとに届いています。
「(活動に)参加しないで静観していた方々が、『ありがとうございました。純粋にお礼をいわせて』と、40人くらい電話してきてくれました」と語ってから、一気に声のトーンが落ちました。
「『横田さんたちが頑張って活動してくれたおかげで、時間稼ぎができて、その間にお金が貯められた』というニュアンスが続くんです。僕はそれ聞いても、正直喜べない。むしろ怒りの感情すら湧いてくるんです」
それも無理はありません。ゴルフの仕事も投げ打ち、貯金をする暇もなく、ひたすら勝訴を信じて戦ってきた横田さん。
「自分は(ゴルフ)業界から離れて、やれることはやってきたつもりです。自分が動けば、みんなも動いてくれるだろうということを、ある意味で信じきっていました」
しかし、現実はといえば、世話人たちに面倒事は押し付け、ひたすら自分の仕事に専念して貯蓄をしたことで、和解費用を捻出できた会員たちも少なくありません。その現実と自分の置かれた状況を比べたとき、複雑な感情に襲われるのは当然といえます。
「自分自身がリーダーとしてそういった人たちをやっぱり引っ張りきれなかった。結果的にこうなったことに対して、自分のリーダーシップのなさがすごく残念です。でも、自分も相当な時間を犠牲にしてきて、その間お金を貯めることすらも眼中になく、そこ(債務ゼロ)に向かってやっていた。一方で、世話人たちに活動を任せっきりにして、その間にお金貯めていた人たちがいる。この5、6年間は何だったんだろう。ここから借金を返していかなきゃならない自分がなんかバカみたい、という感情が込み上げてくるんですよ」
そういいながらも、横田さんはすでに前職とはまた別の業界に転職し、ようやく自分のために、時間と労力を使っています。「今になって、みんなの出発地点に戻っている感じですよ」という言葉に、新天地への意欲が垣間見えました。
(※ご本人の希望により、苗字のみの記載とさせていただきました)
【ゴルフスタジアム事件】
レッスンプロやゴルフ練習場などにゴルフスタジアム社の営業が訪問し、「HPを実質無料で作成運営できる」と説明。ゴルフスイング解析ソフトのローンを組ませたり、リース契約を結んだ後、月々の支払はHPへの広告掲載料を振り込むことで相殺していた。しかし2017年の2~3月頃から掲載料の振り込みがストップ。被害者は1000人以上、被害額も約40億円に達した。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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