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- ゴルフが大の趣味です! 定年後に貯蓄が3000万円あったら500万円のゴルフ会員権を買っても大丈夫でしょうか?
定年後は趣味のゴルフを楽しみながらゆったり老後を過ごしたい……、こう考えているゴルファーは多いはずです。そこで、貯蓄3000万円で500万円のゴルフ会員権を購入しても生活は大丈夫なのか、フィナンシャルプランナーに話を聞きました。
会員権購入後にかかるゴルフ費用と生活費を考える
定年後の生活設計を考える際、今まで仕事を頑張ってきた自分へのご褒美として趣味やレジャーにお金を使いたいと考える人は多いのではないでしょうか。その中でもゴルフは人気の高いアクティビティーの一つです。
しかし、限られた貯蓄をどのように使うべきか慎重に考える必要があります。ここでは、貯蓄3000万円で500万円のゴルフ会員権を購入することが適切かどうかについて考えてみます。
ゴルフ会員権の価格はバブル期にピークを迎え、その後バブル崩壊とともに急落し、多くのクラブで数分の一の価格に減少しました。その後、経済状況やゴルフ人口の変化に伴い、現在は価格が比較的安定しています。将来的な相続を見据えた場合、ゴルフ会員権は一部の資産価値を維持できる可能性があるものの、必ずしも確実な投資ではないため、リスクを理解することが重要です。
また購入後には、年会費などの維持費や月例会参加なども考慮する必要があります。年会費やプレーフィーなどの維持費用は年間30〜70万円程度が想定されます。これらの総合的な負担を把握し、ライフスタイルに合わせて適切に計画を立てることが求められます。
定年後の生活費と収入源のチェックする
まず、定年後の生活費について考えましょう。夫婦二人暮らしの場合、年間の生活費は平均300~400万円とされています。仮に年間300万円としても、10年間で3000万円の貯蓄は使い切ってしまいます。さらに、医療費や予期せぬ出費を考慮すると、もっと余裕を持った資金計画が必要です。
つぎに、年金や退職金、不動産収入などの他の収入源をチェックしましょう。例えば、平均的な夫婦二人の年金収入は月額約22万円、年間で約264万円とされています。しかし、これだけでは生活費を全て賄えない場合も多く、不足分は貯蓄を取り崩しながら補っていくことになります。
ここで、ゴルフ会員権を購入した場合の具体的なシナリオを見ていきましょう。
1.前提条件
・生活費:年間300万円
・年金収入:年間264万円(月額22万円)
・ゴルフ会員権購入費用:500万円
・残り貯蓄:2500万円
2.年間の不足額
・年間の生活費300万円-年金収入264万円=不足額36万円
3.年間ゴルフ関連費用(仮定)
・年会費:10万円
・プレーフィー(年間24ラウンド、1回1万円と仮定):24万円
・その他費用(練習費用、月例会参加費など):16万円
・合計:50万円
4.総年間支出
・生活費:300万円
・ゴルフ関連費用:50万円
・合計:350万円
5.年間の不足額(ゴルフ費用を含む)
・年間の総支出350万円-年金収入264万円=不足額86万円
6.貯蓄からの取り崩し
・残り貯蓄2500万円÷年間の不足額86万円=約29年
このシナリオでは、ゴルフ会員権を購入後も年間の不足額を貯蓄から取り崩すことで、約29年間は資金が持つ計算になります。
※注意点
・医療費や家の修繕費、その他の予期せぬ出費:このシナリオでは予期せぬ出費を考慮していないため、実際にはもっと早く資金が尽きる可能性があります。
・インフレや生活費の変動:生活費がインフレなどで増加する場合の考慮も必要です。一般的には、生活費の半年〜1年分を緊急予備資金として確保することが推奨されています。仮に年間の生活費が300万円の場合、150~300万円は別途確保しておきたいです。
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