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- 元賞金女王・村口史子が「こども食堂」支援に情熱を注ぐ理由 女子プロ仲間と協力してチャリティコンペ収益金をフードバンクに寄付
7月8日、千葉県柏市の「藤ヶ谷カントリークラブ」(千葉県柏市)にて、元賞金女王・村口史子と元LPGA副会長・石崎越子主催の「第7回 子ども食堂チャリティコンペ」が開催されました。
「この活動が大人たちになんらかの行動を起こすきっかけになれば」
7月8日、千葉県柏市の「藤ヶ谷カントリークラブ」(千葉県柏市)にて、元賞金女王・村口史子と元LPGA副会長・石崎越子主催の「第7回 子ども食堂チャリティコンペ」が開催されました。
このプロジェクトが立ち上がったのは2020年、コロナ禍第一波の緊急事態宣言中。
「ゴルフの仕事もできないし、ゴルフ場も空いていた時期でした。それまで、ずっと気になっていた『子ども食堂』の力になるタイミングなのかな、と思って行動を起こしました」と村口。
地元・千葉県の東葛地域にある「とうかつ草の根フードバンク」に石崎と出向いて企画を持ち込み、同10月に1回目の開催を実現。その時は10組からのスタートでした。
「以来毎年1、2回ずつ欠かさず行い、なんとか第7回を迎えられました。今回は過去最多のアマチュア98名、女子プロ35名が参加してくださり、約86万円を寄付することができました」(村口)
寄付金はコンペの会費から経費を差し引いた収益と、ツアープロたちの寄付によるサイン入りグッズや協力メーカーのゴルフ用品のオークションによる売上げ全額その他から捻出。
「とうかつ草の根フードバンク」への寄付金は、東葛地域の子ども食堂に、助成金として届けられます。
「フードドライブ(各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄ること)にもご協力いただき、集まった食品も寄付できました。参加賞や賞品は、主旨に賛同いただいたグローブライド(オノフ)、ニューバランス、ヤマニ(トミーヒルフィガー)、ピンゴルフジャパンや、参加者の方々からもご提供いただき、心より感謝いたします。また、表看板やプロの名札など、無償で用意して下さった『藤ヶ谷カントリークラブ』にも深謝申し上げます」(村口)
空き時間にも楽しめるよう、会場では「千葉大学柏の葉キャンパス」の手作りの野菜やジャム、ハチミツの展示販売や、「オノフ」の試打会や商品の販売も。今回は新たに一部を寄付に当てた似顔絵コーナーも設け好評を得たとのことです。
村口は今回のイベントについて次のように振り返りました。
「多くの方のご協力のおかげでなんとか終えることができましたが、東葛地区だけで100軒以上の『子ども食堂』があると聞き、まだまだ貢献度が足りないなと実感。ほかにも反省点はいろいろありますが、『子ども食堂』を利用する子どもたちに少しでも明るい未来を感じてもらえたら、という思いがあります。そしていつか、子どもたちと直接関わることができたらいいなと思っています。また、子どもだけではなく、『子ども食堂』の存在を知らなかった人、協力したいと思っても行動に移せなかった人、社会貢献に興味があるアスリートなど、この活動が大人たちになんらかの行動を起こすきっかけになればという思いも。そのためにも、とにかく続けていくことが大切。みなさま、今後ともご支援、ご協力のほどお願いいたします」(村口プロ)
支援がますます大きな波となるよう、応援したい取り組みです。
※「こども食堂」とは
「子ども食堂」とは、子どもが誰でもひとりで安心して無料または低料金で温かいご飯を食べられる場所。主にNPO法人や地域住民によって運営され、子どもへの食事提供のほかにも、子どもの孤食解消や居場所づくり、地域の交流の場としても役割も担う。コロナ禍でも増え続けた全国のこども食堂は、2023年度で9132箇所あるという(むすびえ、地域ネットワーク団体調べ)。
※「とうかつ草の根フードバンク」
「子ども食堂のその先へ」をテーマに、企業や家庭から寄付・寄贈された食品などを、子ども食堂を介して地域の必要とする家庭に届ける活動のほか、東葛地域の子ども食堂ネットワーク支援、食品寄付の受け入れとフードロス対策の普及を行う。代表は梅澤一雄氏。千葉県の北西の地域「東葛」地区6市(柏市、我孫子市、野田市、松戸市、流山市、鎌ヶ谷市)で活動している。
問い合わせ:とうかつ草の根フードバンク
電話:090-2733-0555(事務局:高橋氏)
所在地:流山市鰭ヶ崎1丁目2-12
メール:[email protected]
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