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- ヘッドスピードでボールを選ぶのは間違い!? タイトリストのフィッティングイベントで出た目からウロコの質疑応答
クラブ選びにはこだわっていても、ボールを本気で選んだことがある人は少ないのではないでしょうか。今回はタイトリストのボールフィッティングイベントに潜入。データ計測と実際のラウンドを通して、自分に合う“1球”を見つけていく様子をリポートします。
座学でボールの重要性を再認識
日本でもクラブやシャフトのフィッティングが少しずつ広まってきましたが、ボールフィッティングはまだまだなじみが薄く、体験したことがある人も少ないでしょう。
今回はゴルフのニュースが主催したタイトリストのボールフィッティングイベントに潜入。参加者とフィッターのリアルな声を取材しました。
4月中旬、富士桜カントリー倶楽部(山梨県富士河口湖町)で開催された「タイトリスト ボールフィッティングイベント」。参加者は12人。ボールフィッティングイベントに参加するだけあって、ギアへの関心も高く、知識も豊富な人たちが集まりました。

タイトリストのボールフィッティングは座学からはじまります。座学ではボールの重要性、ボールの選び方、タイトリストのボールについて丁寧に説明します。
「ゴルフにおいてすべてのショットで使うのがボールです。スコアが90だったとき、ドライバーは14回くらい、パターが36回前後だとして、ボールは90回使っています。すべてのショットに影響するからこそボールは重要なのです」
「まず、ボールを選ぶ前にお伝えしたいことは、ボールを一つに決めることが大切。最低でも1年間は1モデルのボールを使い続けないとスコアはよくなりません。基本的にプロゴルファーは同じボールを使い続けます」
「しかし、(実際の)アマチュアゴルファーは違います。キャディーバッグの中に複数のボールが入っている人がほとんどです。以前イベントに参加してくれた人のキャディーバッグには18種類のボールが入っていました。ボールが違えば弾道、スピン量、打感まで全く違います。それでは良いスコアを出すことは難しくなります」(タイトリスト認定フィッター)
ここで参加者から質問がありました。「私は『プロV1』と『プロV1x』を使いわけているのですが、それでもダメですか?」
「それもよくありません。『プロV1』と『プロV1x』でも弾道、スピン量、打感は違います。だから1モデルにしぼらないと上達の近道にはなりません」(タイトリスト認定フィッター)
タイトリストではどのようなボール選びを推奨しているのでしょうか。
「タイトリストは、飛距離だけでも、スピン量だけでもなく、トータルパフォーマンスでボールを選ぶことがスコアアップにつながると考えています。そこから生まれたのがグリーン・トゥ・ティーという哲学です」
「ボール選びはグリーン周りからはじまって、ティーイングエリアに向かっていくという考え方。フィッティングはまずアプローチからはじまって、次が7番アイアン、そして最後がドライバーです」(タイトリスト認定フィッター)
選び方についても質問が出ました。「ヘッドスピードが遅くなってきたら、やわらかいボールの方が良いのですか?」
「その質問はよくされます。ヘッドスピード別の推奨ボールを提案しているメーカーもありますが、タイトリストではヘッドスピードによってボールを選ぶのは間違いだと考えています。というのもトップ選手のドライバーのヘッドスピードは50メートル毎秒前後ですが、ショートアイアンやウェッジになるとヘッドスピード30メートル毎秒台です」
「30ヤードのアプローチになるともっと遅くなります。ゴルフボールはヘッドスピード50メートル毎秒でも30メートル毎秒でも最高の性能を発揮しないといけない。それがタイトリストの考えるトータルパフォーマンスの高いボール。そもそもヘッドスピードでボールを選ぶという発想自体が間違っていると考えています」(タイトリスト認定フィッター)
「ボールフィッティングでパターはやらないのですか?」(参加者)
「もちろんパターは大切な要素です。しかし、アマチュアゴルファーのスコア別パター回数を調べると70台で回る人のパット数が36回を少し下回るくらいなのに対して、90台で回る人も36回を数回上回るくらい。実はパター数に大差はありませんでした。というのも、2メートルのパッティングになるとPGAツアーの選手であっても2回に1回は外れているというデータがあります」
「つまり、1パットはなかなか難しい。ほとんどのアマチュアが18ホールを36パット前後で回っています。パター数に影響するのがアプローチ。短ければ短いほど1パットの確率は高くなる。だからタイトリストのボールフィッティングはアプローチからはじまります」(タイトリスト認定フィッター)
ボールでこんなに変わるの!?と参加者は驚き
約1時間の座学を終えた参加者に、ドライビングレンジでボールフィッティングを受けてもらいました。
まずは50ヤード前後のアプローチからスタート。最初にテストとして「プロV1」と「ベロシティ」を比較してもらうと参加者たちは弾道、スピン量の違いに驚いていました。

「こんなに違うとは思っていませんでした! 『プロV1』はスピン量が2倍になっていました。なんとなくスピン量が違うのは予想していましたけど、打ち出しとか弾道は技術的な問題だと思っていました」(宿谷卓弘さん/ゴルフ歴15年)
アプローチの弾道の違いについて、ボールフィッティングチームのマネージャー向井伸吾さんは以下のように話します。
「スピンがきいたアプローチに憧れている人は多くて、それを目指して練習されている人も多いと思いますが、まずはスピンがかかるボールを選ぶことが大前提です。どんなに練習しても、本番のラウンドでスピンが入らないボールを使ってしまうと意味がありません」
さらに7番アイアンになると「プロV1」と「プロV1x」でも大きな違いがあったようです。
「私は『プロV1』も『プロV1x』も使っていたことがありますが、打感以外はほとんど同じだと思っていました。今回、計測してみて弾道の高さも違いますし、そもそも飛距離が5ヤードくらい違っていたので驚きました」(男性/50代)
「アイアンで重視しているのが打球の落下角度とスピン量です。落下角度としては45度から55度の範囲内であれば適正な距離が出て、グリーンで止まる弾道になります。例えば、『プロV1』で42、43度だった人でも、『プロV1x』なら45度を超えてくる人も多い。一方で、スピン量が決め手になることもあります。本日も一人いましたが、『プロV1』でも『プロV1x』でもスピン量が多すぎて飛距離をロスしていました。そんな人には『プロV1x レフトダッシュ』にすると適正スピン量になるので飛距離が伸びます」(向井さん)
そしてフィッティングの最後がドライバーです。
「実は『プロV1』と『プロV1x』を比較したときに最も違いが少ないのがドライバー。ドライバーに関しては打感の好みなどもあります。タイトリストのボールフィッティングでは推奨ボールを二つ提案します。性能的には『プロV1x』ですが、本人の好みとして『プロV1』なら、その2つをラウンドで試してもらっています」(向井さん)
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