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練習場が保険に入るハードルが上がっている!? 支柱倒壊のリスクが高まる“異常気象だけではない”理由【小川朗 ゴルフ現場主義!】
毎年のように起きているのがゴルフ練習場のネットを支える支柱の倒壊事故。昨年は静岡県掛川市、今年は埼玉県志木市で発生しています。前回の<「視界が開けると鉄柱9本が折れていた」突風→倒壊の恐怖 ゴルフ練習場襲う“ダウンバースト”の猛威とは?>では現場の声を受け、突風対策について掘り下げました。一方でゴルフ練習場の関係者にとって、頼みの綱となるのが火災保険。今回は倒壊が続発する原因をあぶり出し、その対策について考えます。
周囲が宅地になることで支柱の“かさ上げ”が必要に
ネットを増設する対策もさらなる不安要素として浮上していますが、実際にはもっと深刻なケースがあります。これは市原のケースにもあった、鉄塔の“かさ上げ”です。

「たとえば30年前、隣地は畑だったのに、用途地域が1低層(第1種低層住居専用地域)に変更になって、宅造(宅地造成)で住宅になってしまったというケースもあります。住宅に飛び込むとそれこそ大問題になりますから、30メートルだった鉄塔を35メートル等にかさ上げします。当然これも強度計算に入っていないので、鉄塔は消耗します。こういうことが重なって、倒れるところが多いんだと思います」
業界が抱える問題は根が深く、かなり深刻であることが分かります。また、志木のような鉄骨ではない、コンクリートの柱でさえ折れているケースもあります。折れた柱の中からは、鉄骨がむき出しになっていました。こうしたタイプの柱も、独自の問題があると言います。
「コンクリート柱は特有の問題で消耗してきます。鉄塔のトラス型は溶接が剥がれるんですが、コンクリート柱の場合には、コンクリートにひびが入るという現象が起きる。そこから雨水が入ると、コンクリートの中に入っている鉄筋が錆びて膨らみます。その表面についているコンクリートが剥がれ落ちることを専門用語で爆裂と言うんですが、こうなるともう、その機能を満たさなくなるわけですね。いわゆるコンクリート柱の問題点です」
クラック(亀裂)が入り、中の鉄筋が錆びる。コンクリート建造物が持つ問題は、ゴルフ練習場にもあったわけです。結局のところ、ゴルフ場経営者は具体的にどんな対策を講じるべきなのでしょうか。
「ゴルフ練習場が存続するために必要なのは定期点検の実施、安全管理の体制作りはもとより、ネットの昇降設備がないところは導入する等の検討が必要だと思います。事故が起こってしまったときの手段として、保険があります」
「他のスポーツ業界と比較して、ゴルフ業界は“安かろう良かろう”(編注=安ければ良い)という風潮があるので、これからは安全面を強く出し、業界全体の意識改革が必要であると思います」
過去に経験したことがない規模の風水害が頻発するようになった今、ゴルフ練習場の安全対策もまた、現在の状況に合わせてアップデートされることが必要なのです。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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