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- 「クローズが長いからもったいない」は大きな間違い!? “避暑地コース”の会員には冬季もメリットがあるって本当?
今年は暑さが長引き、11月も半ばですがまだまだ暖かい日が多いです。今年の夏は猛暑の影響で、河口湖などの “避暑地コース”の注目度が高まっていたようです。
避暑地コースは“セカンドコース”としてのニーズも高い
今年の夏の厳しい暑さが、秋になっても尾を引いています。今夏は酷暑により、避暑地にあるゴルフ場に人気が集まっていたようです。
今年の夏は猛暑の影響で、多くのゴルフ場の来場者数が昨年に比べて減ったそうです。読者のみなさんも7月の猛暑で体がダメージを受け、8月はゴルフ場から足が遠のいてしまったのではないでしょうか。日本の夏は10年前と比べて明らかに暑くなっていて、日中にゴルフをするのが過酷な状況になっています。そして、その状況はおそらく来年以降も変わらないでしょう。
そんな中、夏でも涼しくプレーできる避暑地のコースに対するニーズが高まっているという話を耳にするようになりました。その代表格である河口湖カントリークラブ(山梨県)でプレーする機会があり、支配人の渡辺博文さんにゴルファーの動向をうかがってみました。
「当クラブはコース内の標高が一番高いところで1075メートルの高原に位置しており、東京と比べて気温が5度ほど低いといわれています。ただし、昨今は東京の気温が連日35度を超えるようになり、こちらも30度を超える日が多くなってきました」
「以前は30度を超えるのはひと夏に数回しかありませんでした。夏でもエアコンがいらなかったのですが、近年は浴室の脱衣所とレストランにエアコンを入れました。私どもとしましては『昔に比べて暑くなったな』という感覚がありますが、東京から来たお客様には『涼しいね』と言ってもらえます」
「東京近郊のゴルフ場は、今年くらい暑いと夏はゴルフができないという話を聞きます。熱中症警戒アラートが出ると『後半はキャディーを引き上げます』とか『プレーされるのであればセルフでどうぞ』とか、そういうことが実際にあるみたいですね」
「そういった事情もありまして当クラブは近年、会員権の名義書換が多くなっています。入会希望者の大半は東京近郊で別のコースをお持ちになっていて、セカンドコースとして当クラブをお求めになります。コースの周辺が別荘地になっていますから、平日は東京で過ごし、週末を河口湖で過ごす二拠点生活の方も多くいらっしゃいます」
「当クラブの魅力は、会員になると予約なしでフラッとお越しいただいても、必ずプレーできることです。基本的には到着順で組み合わせをさせてもらっていますが、組み合わせが成立しない場合はお一人で回っていただくこともできます」
今の日本はウイークデーと週末を別々の家で過ごし、自宅から近いコースと別荘から近いコースの会員権を、両方とも保有する富裕層が増えているのです。
冬季クローズ期間中は提携コースを優待料金でプレーできる
一方で、夏でも涼しいということは、冬は寒いということになります。冬から春までの営業はどのような流れになっているのでしょうか。
「年内は12月中旬まで営業します。その翌日から冬季クローズし、営業再開は3月中旬になります。営業期間は9カ月です」
「冬季クローズ期間中は、提携コースを優待料金でプレーすることができます。提携コースは現在、国内5コース、海外4コースです。国内は飯能ゴルフクラブ(埼玉県)、芙蓉カントリー倶楽部(神奈川県)、Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)、カヌチャゴルフコース(沖縄県)、富士カントリークラブ(静岡県)です。海外はすべてマレーシアで、サウジャナゴルフ&カントリークラブ、スバンゴルフクラブ、コタペルマイゴルフ&カントリークラブ、ホライゾンヒルズゴルフ&カントリークラブです」
「提携コースを優待料金でプレーできることも、会員になるメリットの一つです。実際には当クラブからマレーシアのコースに行かれた方はまだいらっしゃらないのですが、マレーシアから当クラブにお見えになったお客様はいらっしゃいます。国内は冬の間に沖縄のカヌチャゴルフコースに行かれる方が結構います」
日本は冬になると雪が降るエリアがあるので、ゴルフ場が通年営業できないのはデメリットです。しかし、冬でもプレーできる提携コースを増やすことで、デメリットをメリットに変えることができます。
夏にプレーするのが困難なゴルフ場が増える中、夏は涼しくプレーできて冬は提携コースを選べるということになれば、避暑地のコースに対するニーズは今後さらに高まりそうです。
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