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- バスで約265円の距離はタクシーだといくら? フィリピンツアー初陣に向けマニラ南部のタガイタイへ【片山純一フィリピンツアー奮闘記】
ゴルファーなら誰でも知っている米PGAツアーや日本ツアーの他にも、世界には様々な国でプロツアーが存在しています。そこで、日本ではあまり知られていないフィリピンツアーに参戦している片山純一プロに、参戦の苦労や魅力について教えてもらいました。
タクシーの値切り交渉もプロ自身で行う
みなさんこんにちは、プロゴルファーの片山純一です。僕は昨年、フィリピンツアーに参戦していました。2024年3月にQスクール(予選会)を受けてフィリピンツアーのメンバーになりましたが、僕の初戦は7月の「ICTSI スプレンディード選手権」というトーナメントでした。
フィリピンツアーは月1回のペースで試合が行われています。ですが、日本でレッスンやコーチ業もしている僕は、なかなかスケジュールが合わずに1試合目がこのタイミングになりました。

本当は合宿も兼ねて大会の1週間前には現地に行きたかったのですが、フィリピン入りしたのは開幕の2日前になってしまいました。
「ICTSI スプレンディード選手権」が開催されたのは、マニラ南部のタガイタイという都市。マニラからクルマで1時間半から2時間ほどの場所にあり、夏でも比較的涼しいため避暑地として多くの観光客が訪れることで知られています。日本でいうと河口湖や山中湖のようなイメージですね。
タガイタイの名物はタール湖とタール火山です。大きな湖の真ん中にあるタール火山は、過去に何度も噴火しているんだとか。タール湖周辺にはゴルフ場が2つしかなく、そのうちの一つ「スプレンディードゴルフクラブ」でトーナメントが行われました。
大会2日前、マニラ空港(ニノイ・アキノ国際空港)に着いた僕は、タガイタイまでの足を探すことに。バスでいけば100ペソ前後(約265円)で行けるそうですが、できるだけ早く現地に行きたかったのとキャディバッグなど荷物も多かったのでタクシーで行くことにしました。
いま、フィリピンでタクシーを使う時は「Grab(グラブ)」という配車アプリを使うのが主流です。フィリピンだけでなくマレーシアやタイなど、東南アジア各国で浸透しているアプリです。ただ、今回は郊外に行くため、アプリが使えるか不安だったので空港にいるタクシーをつかまえることにしました。
東南アジアでタクシーを利用する時は、ボラれないかが心配ですよね。僕は人柄がよさそうなドライバーを探して声をかけることにしました。
「タール湖まで」と伝えて最初に言われた値段は5000ペソ(約1万3000円)でした。「前はもっと安かったよ」とドライバーにいうと、すぐに3000ペソ(約8000円)に下げてくれました。この感じなら、さらに交渉すればもっと安くなったかもしれません。ですが、その値段で現地のホテルにいってもらうことにしました。

宿泊したのはタール湖の北に位置する『ザ・レイクホテル・タガイタイ』。4つ星で1泊3300ペソ(約8500円)のホテルでした。
部屋に着いてまず僕がしたのは虫対策です(笑)。3月にフィリピンに来た時の経験を活かし、今回は万全の対策で臨んだんです。まず窓に隙間が空いていたのでガムテープを貼って虫の侵入をブロック。また、部屋の温度を下げておくと虫が寄ってこないと聞いたのでエアコンを16度に設定しました。
さらに、日本から持参したハッカ油と無水エタノールを調合してハッカスプレーを作り、部屋中に撒きました。室温の低さとハッカの効果で部屋はかなりヒンヤリしました。ですが、部屋で虫と遭遇するよりマシです。結果的に今回は部屋で虫を見かけずに済みました。
片山 純一(かたやま・じゅんいち)
1989年生まれ、東京都出身。中央学院大卒業。国内ミニツアーで優勝経験有。出身校である日大一中高のゴルフ部のコーチも務める。現在はフィリピンツアーに挑戦しながら国内ツアーの出場権獲得を目指す。ツアープレーヤーとして活躍する傍ら、山田ゴルフ倶楽部(千葉県)・PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)でアマチュア向けにレッスンも行っている。 株式会社TOWA field所属。
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