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- 「わからないことは各自カートナビを見て」の時代!? さすがに改善してほしい… ビギナーが戸惑うゴルフ場の“不親切”とは?
先日めでたく「100切り」を達成した知人と話していたら、「ゴルフ場に対してモヤモヤしたエピソード」を聞く機会がありました。
ティーショットが池の場合とOBの場合で特設ティーが別々なことがある
先日「100切り」を達成した知人と話していたところ、ビギナー目線の「ゴルフ場の不親切な部分」が見えてきました。

知人が先日のコンペでめでたく100切りを達成しました。その快挙を振り返るため、100切りを達成したコースのレイアウトを紹介するYouTube動画を一緒に視聴する機会がありました。
昨今はショットやパットの後方線上にカメラを設置し、動画を撮影しながら18ホールをプレー。ラウンド後に動画を編集し、自身のYouTubeチャンネルにアップするゴルファーが増えているそうです。
筆者はそういう動画を見たことはなかったのですが、知り合いはラウンド前の予習とラウンド後の復習のため、YouTubeでコース名を検索し、頻繁に視聴しているとのこと。便利な時代になったものです。
「スタートホールはドライバーもセカンドショットも奇跡的にうまくいって、パーが取れたんですよ。2番ホールはティーショットを左に引っかけて池に入ったと思ったのですが、池の手前の打てるところにギリギリ止まっていて。フェアウェイに戻して、3オン2パットのボギーで耐えました」
そんなエピソードを聞きながら動画を視聴していたところ、あるホールで次のような話題になりました。
「このホールはティーショットが池越えで、右サイドがOBなんですけど、同伴者がOBを打ったんですよ。前進4打の特設ティーがあると書いてあったので、『前4(まえよん)から行きます』ということになりました」
「池を越えてすぐのところに黄色の特設ティーがあったんですが、グリーンまで300ヤードもあるんです。『これ、遠くない?』という話になりましたが、他に特設ティーが見当たらなかったので、そこから前進4打でプレーして6オン2パットの8打でホールアウトしました」
「前半ハーフが終わり、レストランでその話をしていたら、別の組でプレーしていた人が『そのホールの前進4打の特設ティー、もっと前にあったよ』というのです」
「これってもしかして、同伴者が前進4打でプレーした特設ティーは、ティーショットを池に入れた人のための前進3打の特設ティーで、ティーショットがOBの場合の特設ティーはもっと前にあったということですよね」
状況から察するに、おそらくその可能性が高いです。もしかしたらカートナビのホール説明に前進3打と前進4打の違いが記されていたのかもしれませんが、見落としたのでしょう。
ゴルフ場の設備はビギナーでも戸惑わないよう見直してほしい
このようなレイアウトの場合、親切なゴルフ場であれば2種類の案内看板を設置してくれます。
「ティーショットが池の場合、池の向こうに設置された特設ティーよりプレーイング3にてショットしてください」
「ティーショットがOBの場合、前方の特設ティーよりプレーイング4にてショットしてください」
しかし今は、案内看板を設置するよりも「カートナビに情報が全部入っています」というのが主流になっており、カートナビの説明にも「RPA」や「YPA」など、経験者でも一瞬何のことか分からない表記が使用されています。「RPA」は「レッドペナルティーエリア」の略、「YPA」は「イエローペナルティーエリア」の略ですが、初心者がこのような説明を理解するのは難しいでしょう。
カートナビだけでなくカート道路の矢印も不親切だと感じることがあります。前のホールのプレーを終えて次のホールへ向かうとき、レギュラーティーは左側にあるのに、矢印は右向きになっていることがあります。
ラウンド経験が豊富な人であれば、「矢印が右向きになっているのはバックティーに向かう動線だから、どこかで突き当たってUターンするのだろう」ということが分かりますが、経験が浅い人が乗用カートのハンドルを握っていると必ず戸惑います。
経験を積めば慣れることかもしれませんが、初心者のコースに出るハードルを下げるためにも「ゴルフ場は不親切な施設」という印象を与えるより、親切な印象を与えたほうがいいと思います。
セルフプレーが主流になり、分からないことをキャディーさんに聞く機会がないことも多いです。ゴルフ場には、初心者もできるだけ戸惑うことなく、18ホールをスムーズにプレーできる仕組み作りを常に追求してほしいです。
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