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- 昔は「ワンハーフ」が当たり前だったって本当!? 廃れた理由と現在の「ワンハーフ」事情をゴルフ場に聞いた
その昔、ゴルファーの間ではワンハーフ(1.5ラウンドプレー)が当たり前だったそうです。近年はなじみが薄いですが、現在でもワンハーフのプランを提供しているゴルフ場があるようです。
昔はゴルファーの数に対してゴルフ場が少なかった
ゴルフ歴30年以上のベテランゴルファーにインタビュー取材すると、「昔はゴルフ場に行くとワンハーフが当たり前だった」という話題が必ず出ます。ワンハーフというのは1.5ラウンドプレーのことです。かつては、1ラウンドにハーフラウンドを追加するのが定番だったそうです。

ワンハーフが終わっても日没まで時間の余裕があるときは、さらにハーフラウンドを追加して1日2ラウンドする猛者たちもいたとのこと。
筆者はゴルフ歴25年なので、ワンハーフが当たり前だった時代を知りません。どうして昔はワンハーフが当たり前だったのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。
「今はプレー需要に対してゴルフ場の数が多すぎる供給過多状態がずっと続いていますが、昔はゴルフ場の数が少なくて供給が追いついていなかったのです。ゴルフ場の予約を取るのが大変で、予約を取ってくれた支配人や営業担当者にお礼の手土産を持っていく時代もあったほどです」
「予約を取るのが大変なせいで、取れたからにはできるだけ長くプレーを楽しみたいという心理が働いたのでしょう。ゴルフ場も今のように早朝プレーや薄暮プレーなどを行っていませんでしたから、プレー枠にも余裕がありました」
「その当時は18ホールを造成した後に9ホールを増設し、さらに9ホール増設して36ホールに拡張するゴルフ場がありました。36ホールまでは拡張できず、27ホールで営業しているゴルフ場もありましたね。そうするとワンハーフしたくなるわけです。そういう時代背景もあったのでしょう」
「今は通常プレーのスタート枠の前後に、早朝プレーと薄暮プレーのスタート枠を販売しているゴルフ場が多いです。1ラウンドを終えたお客様が追加でハーフを回りたいとおっしゃられても、現実的にプレー枠が空いていません。平日であれば対応できますが、土日は対応できないことが多いですね。ワンハーフ率は平日で3パーセント、全体で見ると1〜2パーセントといったところでしょうか」
ゴルフ場が追加ハーフ無料プランを販売することもある
1990年代後半以降はゴルフ場の需要に供給が追いついて、予約が以前よりも取りやすくなりました。「何が何でもワンハーフ」という風潮は薄れていったようです。それでも、ワンハーフの文化が完全に廃れたわけではないそうです。
「うちのゴルフ場は、通常プレーのトップスタートが8時と7時30分の季節があります。トップスタートが7時30分の季節は日照時間が短いので追加ハーフはできませんが、8時の季節は日照時間が長いので追加ハーフができます」
「8時から10時過ぎまでのスタート枠を販売すると、8時30分から9時30分が最初に埋まり、8時〜8時30分と9時30分以降が売れ残ることが多いです」
「売れ残った枠を販売する方法が2パターンありまして、1つは値引きプラン、もう1つは追加ハーフ無料プランです。8時〜8時30分の枠は値引きプランと追加ハーフ無料プランを同時に販売し、お客様に選んでいただきます」
「たとえば平日のプレー料金が6000円、追加ハーフ2200円だと、8時〜8時30分の枠を1ラウンド5500円で販売するか、6000円のまま追加ハーフ無料プランで販売します。そうすると追加ハーフ無料プランは通常8200円のところ6000円と、かなり割安になります。どちらを選ぶかはお客様次第ですが、追加ハーフ無料プランを好まれるお客様は今でも一定数いらっしゃいます」
冬はワンハーフに適した季節とはいえませんが、すでに冬至を過ぎていますから、これから日照時間は少しずつ伸びていきます。ワンハーフに興味がある人は、今春にぜひ追加ハーフ無料プランを体験してみてください。意外とやみつきになるかもしれません。
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