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- 本気の「ファー!」を聞いたことないゴルファーが増えている!? ゴルフ場の“安全ルール”いま一度ビギナーに周知すべきでは?
最近街でよく見かけるようになった「LUUP」などの電動キックボード。利用するのに免許はいりませんが、テストを受けて合格する必要があります。ゴルフ場にも、そのような規則が必要なのではないでしょうか。
電動キックボードの乗車は「交通ルールテスト12問連続正解」が条件
昨年あたりから、東京の街を歩いているとLUUP(ループ)の電動キックボード・小型電動アシスト自転車のポート(車両基地)を見かける機会が増えました。利用するためには交通ルールテストに合格する必要がありますが、もしかするとゴルフ場でのプレーにも同じことがいえるのではないでしょうか。

最近は、路上で電動キックボードに乗っている人の姿を目にする機会も多いです。何やら近代的でオシャレな乗り物という雰囲気が漂っており、一度乗ってみたいと思いながらも、日々の仕事に追われて時機を逸していました。
2025年は必ず乗ると決めていた矢先、急ぎの仕事が片づいたタイミングで絶好のチャンスが訪れました。さっそく使い方を検索すると、まず手持ちのスマートフォンにアプリをダウンロードし、事前に行う準備が3つ。クレジットカードの登録、年齢確認書類の登録、交通ルールテストの合格です。
LUUPの利用料金はライド基本料金50円+時間料金1分あたり15円(税込み)です。その料金を支払うために、クレジットカードの登録が必要になります。
電動キックボードは2023年7月1日の改正道路交通法の施行により、16歳以上であれば免許は不要になりました。アプリ内で年齢確認書類(運転免許証、パスポート、在留カード、マイナンバーカードのいずれか)を登録すれば、すぐに利用できます。
感心したのは交通ルールテストです。免許が不要な代わりに、免許を持っていない人にも交通ルールをアプリ内で分かりやすく教えてくれる仕組みになっています。テストを受ける前に練習問題で予習ができるので、筆者は12問の交通ルールテストを一発で全問正解することができました。
ゴルフ場でのプレーにも安全ルールテストが必要ではないか
事前準備が終わるとアプリ内の地図で近くのポートを探し、利用可能な車両を見つけることができます。スマートフォンでQRコードを読み込んで、車両のロックを外すと乗車可能です。
路上を走ってみると操作性は原動機付自転車(いわゆる原チャリ)に似ていますが、目線が想像していた以上に高く、慣れるまでは少し怖いと感じました。この感じを以前、どこかで味わったことがあると記憶を振り返ってみると、25年前にゴルフを始めた当初、ゴルフ場で乗用カートを初めて運転したときの感覚と似ていることに気づきました。
その後、自宅まで片道3.5キロの道のりを往復し、合計7キロを走行しましたが、自分が車のハンドルを握って同じ道を走っている感覚とはまるで異なり、風を切って走るので気持ちがいい。しかし、生身の体の近くを自動車が頻繁に通過するので、少々ドキッとする不思議な感覚でした。
実際に乗ってみて、「免許なしで乗れるのは便利だけど、交通ルールの知識は絶対に必要だな」「ルールを教える仕組みが整備されたから普及し始めているのだろうな」という印象を受けました。
これはもしかするとゴルフも同じで、ゴルフ場でプレーするのに免許は不要ですが、安全に関するルールを教えるテストのようなものはあったほうがいいのではないかと思いました。
昨今はゴルフ場で「ファー!」が言えないゴルファーが増えています。なぜ増えているかというと、本気の「ファー!」を聞いたことがないからです。
キャディーつきプレーのゴルフ場に行けば本気の「ファー!」を聞くことができますが、キャディーつきプレーは料金が割高ですから、少ない予算でプレー代を捻出している若い人たちは選びません。セルフプレーしか経験していないと、本気の「ファー!」を知らないまま育ってしまいます。
ゴルフは硬いボールを硬いクラブで打って遠くに飛ばすスポーツですから、危険がともないます。ゴルフ規則1.2「プレーヤーの行動基準」の中にも、「プレーヤーのプレーした球が誰かに当たる危険があるかもしれない場合、プレーヤーはすぐに注意を喚起(フォアーのような伝統的な警告など)するべきである」と記されています。
たとえばゴルフ場予約サイトのアプリ内に安全ルールテストがあり、12問連続で正解すると割引クーポンがもらえるような仕組みがあったらどうでしょう。ゴルフ場での安全に関する必要最低限のルールを学ぶきっかけになるのではないでしょうか。
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