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- 【韓国】ゴルフ人気・人手不足で高騰!? キャディーフィーは今いくら? 日本にない“マーシャルキャディー”ってどんな仕事?
日本でもキャディーの慢性的な人手不足がセルフプレー化に拍車をかけてきた経緯があるが、日本に比較してまだまだキャディー付きプレーが主流の韓国も現在同じ道のりをたどっているようだ。
韓国で完全セルフプレーのゴルフ場はわずか52カ所
日本でもキャディーフィーを値上げするゴルフ場が増えているが、ゴルフ人気が高いお隣の韓国でも最近はキャディーフィーの高騰が続き、その結果、セルフプレーとキャディーつきプレーの“選択制”を導入するゴルフ場が増えているという。

スポーツ・芸能専門サイト「イーデイリー」によると「キャディーフィーの上昇と求人難などでキャディーの選択制を導入するゴルフ場が増えていることが分かった」と伝えている。これは韓国レジャー産業研究所が運営するYouTubeチャンネル「レジャー白書TV」が発表したもの。
記事では「昨年10月、国内562カ所のゴルフ場のうち41.1%にあたる231カ所が『ノーキャディー』や『マーシャルキャディー』のキャディー選択制を導入したことが分かった。2019年と比べると2倍近くに増えている。また、パブリックゴルフ場がキャディー選択制を導入する割合が高かった。パブリックゴルフ場の場合、全体で367カ所のうち171カ所(46.6%)が選択制を導入し、運営している。会員制ゴルフ場は平日会員に限り42カ所が施行中。軍のゴルフ場(体力鍛錬場)は全体(35カ所)の半分ほどの18カ所が施行中との結果が出た」と報じている。
ちなみに韓国で「ノーキャディー」とは、キャディーなしでセルフプレーすること。「マーシャルキャディー」とは一般キャディーと異なり、ゴルフカートを運転しながらホールまでの残りの距離など、最小限の仕事をするキャディーのことを指す。
また、韓国には“ノーキャディー”システムを導入したゴルフ場(9ホール以上)が、1割に当たる52カ所もあるとの結果も報告されている。日本の現在の状況を考えれば、52カ所“しかない”のかという感想になるが……。
2010年の韓国のキャディーフィーは約1万円だったが…
では、韓国のゴルフ場のキャディーフィーはどれくらいなのか?
「キャディーは人手不足が続き、キャディーフィーはここ14年で52.5%も上昇している。1チーム当たり(4バッグ)で2010年は9万5000ウォン(約1万円)だったが、昨年は14万5000ウォン(約1万5000円=パブリックゴルフ場)となり、4万9000ウォン(約5000円)も上がった」(イーデイリー)
こうしたキャディーフィーの上昇について、韓国レジャー産業研究所は「キャディーの人手不足に加え、コロナ禍でグリーンフィーが値上がりし、キャディーの選択制に対するゴルファーの要求が高まったため。われわれと似たような現象の日本の場合、全体のゴルフ場の90%が選択制を導入している」と分析。
ただ、韓国のゴルフ場でもプレーにおいて必ずしもキャディーが必要ではないとの認識が広まりつつあり、同研究所も「ゴルファーの費用負担を減らし、ゴルフに集中するスポーツ文化を創り出す効果も期待できる」と締めくくっている。
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