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- キャディーバッグを電車に持ち込んだら嫌な顔をされた… ゴルフにネガティブなイメージを持つ人は思っているより多いの?
女子プロゴルフ人気やコロナ禍以降のゴルフブームなどもあり、普段からゴルフをする人は「メジャースポーツ」という印象を持つ人が多いと思います。しかし、いまだにゴルフに対してネガティブな感情を持っている人も一定数いるようです。
ゴルフにネガティブな印象を持っている人もいる
筆者はゴルフの行き帰りの車内でラジオを聴くことを習慣にしています。お気に入りの番組があるわけではないのですが、東京を出発したときに周波数を合わせた放送局が、ゴルフ場が近づくにつれて聞こえづらくなり、そのエリアで聴ける放送局に切り替えて地元ならではの情報に接すると、いろんな発見があります。
普段はテレビの地上波番組をまったく見ないのに、地方のホテルや旅館に泊まるとテレビをつけ、どんな番組を放送しているのかチェックする感覚と似ています。非日常的な一日を過ごしたくてゴルフ場に出かけるのだから、いつでも聴ける音楽を流すのではなく、その日、その時間帯、その地域でしか聴けないラジオ番組を聴いたほうが面白いと考えています。

先日もゴルフ場に向かう道のりでラジオの音声が聞こえづらくなり、地元の放送局に切り替えました。すると岩手県のゴルフ好きなリスナー(ラジオ聴取者)の方が、冬は地元でゴルフができないので、栃木県まで足を運んでゴルフをするという話が紹介されていました。
岩手県と栃木県はけっこう離れていますが、その間にある宮城県と福島県も積雪クローズの可能性がありますから、雪の心配をせずにゴルフをするには栃木県まで足を運んだほうが確実なのでしょう。
「いい話だな」と思いながら聴いていたのですが、リスナーの方と番組内で電話をつなぐと、ラジオのパーソナリティーがこんな質問をしました。
「ボクはゴルフをしないんですけど、ゴルフの何が面白いのですか?」
その質問に対してリスナーの方は次のように答えました。
「自然の中で楽しく遊べることです。プレー中にキツツキが木をつつく音が聞こえてきたりするんですよ。そんな音、普段は聞けませんよね。シカを見かけることもあります」
するとパーソナリティーは「それって動物にとっては迷惑な話ですよね。動物たちが生活していた場所にゴルフ場を造って、そこで人間が遊んでいるということですよね」と、ゴルファーを敵に回すような発言を始めました。その後も「ゴルフの何が面白いのか分からない」という発言を繰り返し、アシスタントの女性とリスナーの方は困り果てていました。
ゴルファーが少数派であることは認識しておくべき
「ゴルフ場は自然を破壊して造った施設だから自分はゴルフをやらない」という人がいます。でも、それは鉄道も高速道路もダムも宅地開発も同じです。人間が便利な暮らしを求めて造設した施設は他の動物に迷惑をかけています。
飛行機の運航も鳥たちにとっては迷惑ですし、大量の二酸化炭素を排出するため乗るのをやめようという動きが欧州で広がっています。
一方で、ゴルフ場は二酸化炭素を吸収し、森林植生による蒸散作用で大気の浄化に寄与していることが明らかになっています。また、森林を適切に管理することで生態系の保護にも貢献しています。こういった事実を知らずにゴルファーを目の敵にする人が少なからず存在します。
それって結局、ゴルフは金持ちのスポーツというイメージがあり、実際に他の趣味よりもお金がかかる側面があり、始めたくても始められない人や、始めようとも思わない人のほうが圧倒的に多いから、少数派であるゴルファーが目の敵にされるのです。
ゴルフスクールに行くとき、クラブケースを持って電車に乗っているだけで、鋭い視線でにらまれることがたまにあります。
それなのにクラブケースを持ちながら歩きスマホで前を全然見ていない人に遭遇すると、心の中で「ゴルファーは振る舞いに気をつけたほうがいいよ」とつぶやきます。これはクラブケースだけじゃなくキャディーバッグも同じで、電車に持ち込むゴルファーを邪魔だと感じている人はかなり多いです。
ゴルフを始めると、すでにゴルフをしている人たちは好意的に接してくれます。しかし、ゴルフをしない人は必ずしも好意的ではないことは認識しておいたほうがいいと思います。
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