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- 黙ってれば気づかれなかった!? PGAツアー5勝の名手が“うっかり救済”→“うっかり誤球”→自己申告で失格に… いったい何が?
PGAツアー「コラレス・プンタカナ選手権」第3ラウンドで、ツアー5勝のベン・クレーンが「誤球のプレー」。そして、その訂正を行わなかったことで失格になりました。いったい何が起きたのでしょうか。
放棄された「初球」と「インプレーの球」の見分けつかず
先週、PGAツアーではシグネチャーイベントの「RBCヘリテージ」と並行し、“裏大会”とも呼ばれる――正式名称はアディショナルイベント――「コラレス・プンタカナ選手権」が開催されました。その第3ラウンドで、ツアー5勝の49歳、ベン・クレーンが「誤球のプレー」。そして、その訂正を行わなかったことで失格になりました。その過程には一般アマチュアのいい教訓になりそうなポイントがあります。振り返ってみましょう。

10年余前、リッキー・ファウラーやババ・ワトソンらと「ゴルフボーイズ」というユニットを組んで音楽ビデオを制作するなど、人気選手として鳴らしたクレーン。今季出場2試合目(ともに“裏大会”)の「コラレス・プンタカナ選手権」は、第2ラウンドを48位タイの順位で終えてぎりぎり予選通過。そこから「順位を上げるぞ!」と張り切っていたであろう第3ラウンドの8番ホール。彼はティーショットを左に広がるペナルティーエリアの中に打ち込んでしまいます。
そのためクレーンは1罰打の付加で救済のドロップ。次の第3打を無事フェアウェイに運んだのですが、その近くにもう一つ自分のボールが……。
ペナルティーエリアに打ち込んだと判断した初球は、岩に当たって跳ね、前方のフェアウェイに出ていたのです。
しかし、この場合、クレーンが救済のドロップを完了させた時点でそのボールがインプレー。一方、初球はアウトオブプレー、つまり放棄されたボールになっています。
ルール上は規則17.1cで「プレーヤーの球が見つかっておらず、ペナルティーエリアに止まったことが『わかっている、または事実上確実』である場合」、プレーヤーは罰ありの救済を受けることができるとあり、そして別の球をドロップしてインプレーとなった時点で「元の球はもはやインプレーではなく、プレーしてはならない」となっています。
クレーンはこのルールを知っていたのですが、フェアウェイに止まった2つのボールのうち、どちらがインプレー、つまり救済のドロップをしたボールなのか、はっきりと識別できなかったようです。
そこで、彼は自分が信じた方でプレーを続け、8番ホールをホールアウト。そのままホールを進めて行きました。
自ら「誤球のプレー」を申告→訂正しなかったため失格に
結局、その後に失格となったクレーンは、事の経緯をSNSで次のように説明しています。
「フェアウェイに私の2つのボールがあった。私は右側が2番目、インプレーのボールと思った。それで、そのボールでプレーを続けてホールアウトした。しかし、その後で、ボールに岩に当たってできた傷があることに気付いた。ドロップするときにボールの番号を確認しておけばよかったんだけど……。私は誤球でホールアウトしてしまった。放棄したボールでプレーを続けたのだから、自分は失格にならなければいけない」
詳しい状況は伝えられていませんが、彼はその後のホールで競技委員に8番ホールの経緯を説明。結果、規則6.3cにある「(誤球でストロークを行った場合は)プレーヤーは正球をそれが止まっていた箇所からプレーすることによって、その誤りを訂正しなければならない」という規定を(続く9番ホールのティーショットを行う前に)実行しなかったために失格になったのです。
教訓にすべきは、暫定球を含め、初球と違う別のボールをプレーする際には、見分けがつくようにボールに印を付けること。
それでも、自分のボールの確認ができないときは、規則7.3「確認のために球を拾い上げること」により、プレーヤーは無罰で拾い上げやボールを回すことができます。ただし、その際には、拾い上げやボールを回してみる前に、マークをすること。また、確認のためにボールの一部を拭くことは可能ですが、必要以上に拭くことはできません。
ちなみに、同じ週開催の「RBCヘリテージ」では優勝したジャスティン・トーマスが、やはり3日目に、砂地のウエイストエリアでボール周辺の小石や小枝を取り除く際に、ボールがわずかに動いた(転がったのではなく、下に動いた)ように見えたので、自ら競技委員に申告し、1罰打を付加される出来事がありました。
一部メディアは、このときのトーマスを「ルールに対する誠実(正直)な姿勢」と紹介しています。クレーンの身の処し方も、同様に誠実といえるでしょう。
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