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- マキロイの悲願達成や西郷真央のメジャー制覇で号泣… プロの試合で感動できるのはゴルフの難しさを知っているから?
プロアマや競技を問わず、スポーツは感動するものです。2025年4月のプロゴルフ界は特に感動するシーンが多かった印象があります。
プロの試合を見てもらい泣きするゴルフファンは多い
何人かのゴルフ好きなオジサンたちとゴルフ談議をしていたとき、一人がこんな話題を切り出しました。
「今年のプロゴルフは泣ける試合が多くないですか。4月は毎週泣いていた気がします。『マスターズ』で(ロリー・)マキロイが優勝を決めた瞬間もらい泣きしましたし、翌週の『RBCヘリテージ』で(ジャスティン・)トーマスが復活優勝したときも泣きました」
「女子ゴルフも佐久間朱莉の『KKT杯バンテリンレディス』の初優勝で泣いて、翌週の西郷真央の『シェブロン選手権』なんて号泣ですよ。月曜日の朝からオジサンがこんなに泣いてばかりいるのは恥ずかしいです(笑)」

今年が特に泣ける試合が多いかどうかは分かりませんが、2025年の4月は確かにドラマチックな試合が続いた印象があります。
ロリー・マキロイ選手は2014年にキャリアグランドスラムに王手をかけましたが、「マスターズ」のタイトルだけはなかなか手が届きませんでした。その栄冠にようやく手が届いたかと思いきや、サンデーバックナインでスコアを落とし、まさかのプレーオフに突入しました。それでも残った力を振り絞り、プレーオフ1ホール目でバーディーを奪うまでの道のりは手に汗を握りました。
西郷真央選手は2022年の国内ツアーで年間5勝を挙げながら、その後は極度の不振に陥り、シーズン最終戦の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」では4日間通算35オーバーでダントツ最下位という屈辱を味わいました。その苦労を知っているゴルフファンは、LPGAツアー(米女子ゴルフツアー)初優勝がメジャータイトルというストーリーに涙がこぼれるのも当然です。
プロの試合がなぜこれほどまで涙を誘うかというと、そもそも1勝するのがとても難しいスポーツであり、メジャータイトルを手にすることができるのは1年間に4~5人(男子4試合、女子5試合)しかいないからです。
初優勝した選手やメジャー大会で優勝した選手が必ず泣くわけではありませんが、長年にわたって追い続けてきたビッグタイトルを手にした瞬間や、不調のどん底からはい上がって復活優勝を遂げた瞬間は、選手もファンもいろんな感情がこみ上げてきます。
難しさを知るほど「もらい泣き」の機会が増える
筆者は1999年8月からプロの試合を見るようになりました。きっかけはゴルフ雑誌の編集部に配属されたからです。ただ、当初は試合を見て泣くことはありませんでした。優勝して泣いている選手を見ても「この人なんで泣いているのだろう?」と思っていました。
2003年9月に宮里藍選手が「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でアマチュア優勝を達成しても、2007年5月に石川遼選手が「マンシングウェアオープンKSBカップ」でアマチュア優勝を達成しても、それを見て泣くことはありませんでした。
プロの試合を見て泣いたことをハッキリと覚えているのは2009年7月の「エビアンマスターズ」です。宮里選手がLPGAツアー参戦4年目で初優勝を挙げた試合です。
宮里選手はプロ1年目の2004年に年間5勝、2年目の2005年に年間6勝を挙げ、満を持してLPGAツアーに乗り込みましたが、2007年にドライバーの不調に苦しみました。その不調を克服して待望のLPGAツアー初優勝をつかみ取ったことを知っていたので、自然と涙がこぼれました。これをきっかけにプロの試合を見て泣くようになりました。
宮里選手の実兄である宮里優作選手は、2003年のツアーデビュー以来、初優勝が期待されながらも優勝を手にすることができませんでした。ようやく初優勝に手が届いたのが2013年12月の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」です。この試合も涙を流しながら見た記憶があります。
2021年4月の「マスターズ」も涙なくして見られませんでした。松山英樹選手が2014年からPGAツアー(米国男子プロゴルフツアー)に挑戦し、東日本大震災から10年の節目に念願のメジャータイトルを手にした瞬間は大粒の涙が止まらなくなりました。
ゴルフは自分でプレーすればするほど難しさが理解できるようになります。そして難しさを知れば知るほど、プロゴルフの試合を見て、もらい泣きする機会が増えるのかもしれません。
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