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- 「韓国選手が日本に来なくなった理由」をパク・ヒョンギョンに直撃! ちょっと前まで「上位はほとんど韓国選手」だったのに!?
10年前は賞金ランキング上位5人がすべて海外出身選手だった日本女子ゴルフツアー。しかし、昨年のメルセデスランキングは17位の申ジエが海外出身選手の最上位という状態になっている。韓国を中心とした海外選手が日本ツアーへの参戦を減らしている理由をパク・ヒョンギョンに聞いた。
日本ツアー参戦を熱望していたパク・ヒョンギョン
今季国内メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」に韓国の25歳、パク・ヒョンギョンが初参戦し、通算2アンダーの8位タイでフィニッシュした。
韓国ツアーで昨年3勝して賞金ランキングとポイントランキングで2位となった実力者だが、日本ツアー初出場ながらメジャーの難セッティングに対応する高い能力も見せつけ、目標としていたトップ10入りを果たした。

“キュート”と“ビューティフル”を合わせた造語の「キューティフル」が彼女の愛称。見た目の可愛らしさやミニスカートのウエアの着こなし、愛嬌たっぷりの笑顔でカメラマンに手を振ったり、ファンの声援に応える姿からすでに“イ・ボミ2世”との呼び声も高い。
彼女は今大会、世界ランキング50位以内の資格で出場したが、「かねてから日本ツアーに行きたいという思いがあった。韓国で年間ポイントランキング1位(KLPGA大賞)の目標を達成したら、いつでも日本に行きたい」とも話していた。
ただ、現状において、海外選手が日本ツアーに参戦するのは、かなりハードルが高いといわざるを得ない。
「日本参戦を希望する韓国選手はそこまで多くない」
今季、国内女子ツアーの韓国人シード選手は申ジエ、全美貞、イ・ミニョン、ペ・ソンウ、イ・ヒョソン、リ・ハナの6人。日本ツアーから引退したイ・ボミ、キム・ハヌル、ユン・チェヨン、アン・シネのほか、今も韓国ツアーの現役で、日本ツアー4度の賞金女王を誇るアンソンジュなどがプレーした。
全盛期はシード選手50人中、3分の1が韓国選手という時代もあったが、その数は確実に減っている。
こうした現状を踏まえ、パク・ヒョンギョンに日本ツアーに来る韓国選手が少なくなったことについて聞くと、こんな話をしてくれた。
「今は日本ツアーの会員になるためにプロテストに合格しないといけないし、合格したあともツアー出場権を得るためにQT(予選会)も受けないといけない。時期的にも大事な試合が多い韓国ツアーの後半戦を欠場して、日韓を行ったり来たりするという日程調整の難しさもある。なので日本参戦を希望する選手はそこまで多くないでしょう。私も日本に行きたい気持ちはあるのですが、まずは目標達成後にしっかりと考える時間が必要になってくると思います」
やはり日本のプロテストに合格して正会員にならなければ、QTを受けられないということに二の足を踏んでいる選手が多いという。
2018年までは日本のプロテストに合格していない非正規会員でもQT出場が可能だったが、19年からは正会員しかQTは受験できなくなった。
非正規会員でQT出場からツアー出場権を得た韓国選手は、18年のペ・ソンウが最後。以降は19年にアン・シネ、22年にジョン・ジユがプロテストを受けて合格。その後QTも受験してツアーに出場している。
韓国ツアーの充実で「海外進出は減っていると感じる」
もう一つ、気になっていたのは、日本ツアーに来る韓国選手が減ったのは、制度的な問題だけではないのではないか、ということだ。
KLPGAツアーは今年30試合の開催で、JLPGAツアーよりも7試合少ない。韓国は国内開幕戦が4月(シーズン開幕戦は3月にタイで開催)で、日本に比べて1カ月遅いことも関係している。そもそも3月でも韓国は寒すぎるため、ゴルフ場のコンディションを考えるとトーナメント開催が難しい。
とはいえ、韓国も日本に匹敵する試合数と賞金額になっており、昨年は年間獲得賞金が1億円を超える選手が4人誕生したのはツアー史上初。つまり、韓国ツアーの環境の良さから、あえて海外ツアーに出なくてもいいと考える選手が増えたのではないか――。
これをパク・ヒョンギョンにぶつけてみた。
「その辺りは選手の考え方によって変わると思います。ただ、KLPGAツアーはすごく盛り上がっていて、賞金も上がっています。大会も増えているので、一昔前よりも海外進出を考える選手は減っているかもしれません」
環境のよさから国内に留まる選手が、一定数いることを否定はしなかった。とはいえ韓国ツアーの環境が良くなること自体、決して悪いことではないだろう。
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