“アジア版TGL”？ GOLFZONが運営する近未来のインドアゴルフ施設「CITY GOLF」を中国で体験！

　2025年1月から米国で開催されている、タイガー・ウッズやローリー・マキロイらが立ち上げたインドアゴルフリーグ「TGL」が世界的に注目を集めています。一方、中国の天津では18ホールのインドアゴルフ施設「CITY GOLF」が話題に。今回は現地取材を行い、「ゴルフのニュース」スタッフが実際に18ホールをプレーしてきました。

「CITY GOLF 天津1号店」が完成したのは2024年8月。現地取材で驚いたのは圧倒的なスケール感で、日本のインドアゴルフ施設のイメージとは全く違うことです。

　敷地面積は約5000坪（約1万6500平方メートル）で天井の高さは約18メートル。サッカーのグラウンドで言えば2面以上の広さです。施設内には18台のシミュレーターがありますが、これを18ホールに見立てて、移動しながらプレーするのが最大の特徴です。1台1台のシミュレーターはスクリーンの画面だけでなく、リアルなグリーンやバンカーもあります。

　この施設は、ゴルフシミュレーターなどを手がける韓国のメーカー「GOLFZON（ゴルフゾン）」と同社の中国法人が運営しています。「CITY GOLF」の責任者であるシン・ディ総経理に話を聞くことができました。

「中国のゴルフ人口は約150万人ですが、中国では新しいゴルフ場の建設に制限がかかっていることもあり、インドアゴルフの需要が伸びています」

「『CITY GOLF』の会員数、来場者数とも大幅に増えています。1日の来客は約70人で、4人でラウンドする場合、最初は4時間くらいかかりますが、慣れてくると3時間くらいで回れるようになります」

　料金は、ビジターで1回300元（約6000円）。初めての人は248元（約5000円）でプレーできます。

　さっそく「ゴルフのニュース」スタッフもプレーさせてもらいました。受付には本物のゴルフコースのようなカウンターがあり、そこでチェックインを済ませます。カウンターの前にはソファ座席や、中国らしいお茶を飲めるテーブル席も用意されていました。

　スタートホールの前には手引きカートがずらり。実際に18ホールのコースをプレーするような気分です。キャディーさんも8人いて、1組に1人ついてくれます。

　ティーショットやセカンドショットはスクリーンに向かって打つシミュレーションですが、グリーン周辺に行くとスクリーンが自動でフルオープンになり、目の前にリアルなグリーンやバンカーが現れます。この瞬間がテンションMAXです。

　グリーンの速さは9.5フィートに設定されていて、本格的な傾斜があるので簡単ではありません。カップの位置は7カ所あり、日によって変更されます。バンカーの砂は日本とは少し違い、細かい石のような砂質なので、“ホームラン”に気を付ける必要がある難しいバンカーでした。

　コース内には草木が生えていて、鳥の鳴き声もリアル。プレーをしているときはシミュレーションというよりも限りなくリアルなラウンドに近い感じでした。

　ちなみに筆者（「ゴルフのニュース」スタッフ）は普段のラウンドで平均スコアが90前後ですが、初めての「CITY GOLF」のスコアは89と、スコアもリアルに近いです。

　ラウンド後にもう一度、シン・ディ総経理に今後の「CITY GOLF」について聞いてみました。

「2025年は2号店がオープン予定になっており、3年以内に3、4号店と増えていく予定です。中東、アメリカ、カナダなどの投資家からの関心も高いです」

「TGL」を見て、インドアとリアルを融合したゴルフに興味をもった人も多いでしょう。「CITY GOLF」はまさにそれが体感できる施設でした。