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- ショートコースは“2球打ち”がデフォルト!? 摩訶不思議なローカルルールも「郷に従え」の精神で?/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
みなさんはショートコースはよく利用されてますか? 「ゴルフはスポーツか? それともレジャーか?」……ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
進行のスピードに差があるので1球だと手持ちぶさた
皆さんショートコースは知ってますよね? 一般のゴルフ場は18ホール、パー72程度の設定で、距離が6000~7000ヤードぐらいありますよね。ショートコースは基本的に、パー3がメインで、しかも9ホールからが多く、パー27から50ぐらいでしょうか。全長も1000ヤードから2000ヤード後半ぐらいまでと、名前の通り短いです。

本格的なコースに比べて値段が安く、カジュアル、ルール&マナーがゆるい面もあり、練習として最適です。現在関東だけでも50コースぐらいあって、昨今のゴルフブームで結構な盛り上がりを見せています。
実は過去にショートコース巡りの企画をやったことがあり、20コース程ラウンドしていますかね。だからわりと詳しいです。
そのショートコースで個性的なルールというか、風習みたいなのがあり、自分の経験では7~8割のコースで行われていましたか。
それが一人でボールを2回打つ、2球打ちというやつです。
ショートコースは基本パー3のみ、あるいは2つ3つのパー4を足した場合が多く、前の組が丸見えとなって進行が詰まりがちです。
しかも、ショートコースは一人でラウンドする人もいれば3人プレーもいて、各パーティーのラウンドスピードに差が出てしまう。だから打ち終えると所在無いことが多いのです。
一人で2球打てば、良い暇つぶしになるということで、みんなやっていました。
コース側は練習場じゃなくてコースだから「一人1球でラウンドしてください」という張り紙をしているところもあります。けど皆さん既読スルーって感じで、コース側も半ば諦めているようです。
というわけで、担当編集とショートコース巡りを始めました。最初は他の2球打ちプレーヤーを横目で見ながら、お行儀よく1球打ちラウンドをします。
多分このコースだけ、ゆるいコースなんだと。ところが2回目に別なコースへ行っても、みんな2球打ちをしている。
なるほどショートコースはこういうところなんだなと理解し、郷に入っては郷に従えの精神で、こちらも2球打ちラウンドを開始しました。
2球まではいいけど、3球以上となるとちょっと…
そうやって半年ぐらいかけて5~6ラウンドした頃、あるショートコースで、一人で3球も打つ老人を発見します。2球も3球も一緒だろと思いますが、その人は前の組におり、毎ホール3球打ちを見せられると、なんだかな~って気分になってきます。
周りを見ても3球打ちをしているのは、そのじいさんだけ。一緒に回っていた編集者と相談し、注意することにしました。
「すいません、ちょっとボール打ちすぎじゃないですか、せめて2球にしましょう」とやんわり言ったつもりですが、そのじいさんは烈火のごとく怒りだします。
「ちゃんと2球打っておるわい、3球目は女房が1球しか打たないから代わりに打ってるんだ」と、わけの分からない屁理屈をこねる始末。
「そんなことを言われても分からないよ」と言うや「みんなたくさん打ってるじゃないか、なんで俺にだけ文句を言う」と話が全然噛み合いません。
その後も狭いコースだったので、そのおじいさんと頻繁に遭遇するし、その時、歩み寄って来て「俺は悪くない、長年ゴルフをやってて、他人に文句を言われたのは初めてだ」と、また怒鳴るわけ。
いや参った。こうなってくると何が正義だか分からなくなって来ました。じいさんの後ろを歩いていたおばあさんが、すまなそうに会釈してましたし。
こちら側としては、あれ以来ゴルフ場で他人が何しようが一切言わないようになりました。イライラしてゴルフをすること自体、レジャーゴルフの精神に反してますからね。
そんなこんなで個性的なお客さんが多いショートコースですが、コース自体は思ったよりハードな場合もあって面白いです。
例えば120ヤードぐらいのパー3なのにドッグレッグとかね。直接ピンを狙わせないレイアウトにはびっくりします。
はたまたアンブレラツリーといって、傘が開いたように木が1本立っていて、そのでかい木を越えて打つか、下を潜らせて打つかの選択を強いられることもあります。
さらに変わったところでは、数十ヤードの極端な打ち下ろしで、試しにパターで打ったらナイスオンしたのにはびっくり。
ショートコースのメンテは、さほど熱心にされておらず、樹木がうっそうと生い茂ってることが多いです。だからフェアウェイの左右から枝が迫り出して、真ん中で繋がりそうになっているとかね。どこを狙えばいいんじゃ?というレイアウトが結構あり、飽きることはないです。
稲見萌寧選手がショートコースで育った話は有名ですよね。だから結構な練習になるのは確かです。
ゴルフはあるがままに打てと言われていますが、ショートコースにおいては周りを見て、なすがままにラウンドするという感じでしょうか。
というわけで、ショートコースは自分の本性を試される場所かもしれません。みんながやっていれば大丈夫という考えは、オンラインカジノにハマる人と思考が近いかも。2球打ちが当たり前の現場に遭遇した時、皆さんはどう判断し、どんな行動を取るのか、いろいろ想像してみて下さい。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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