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人手不足&マナー低下でコースメンテの危機! 「チョコザップ」並みに目土やピッチマーク直しはポイント制にしたら?/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
ダフリでもナイスショットでも、ターフを取った後の目土はゴルファーの義務とされていますが実際は……。「ゴルフはスポーツか? それともレジャーか?」……ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
ビギナーだったら打った後のことなんか考える余裕はない
最近新しくゴルフを始める人が増え、マナーやルールに不慣れなシーンをよく見かけます。その中でもおざなりになっているのが、ディボット跡に砂を撒く、目土作業だと思います。
一見簡単に見えますが、実際はなかなかどうして。ビギナーはテンパッてるので、ショットに夢中です。OBにならないように、ダフらないように、トップしないようにとボールにばかり気を取られ、いざ打てばボールの飛んだ先を見るのに忙しい。だから、打った後のことなんか考える余裕はないのです。

世話好きなベテランはスコップに砂を盛り、ビギナー君が打って芝に穴を空けるのを待っていますからね。お前はワンコそば屋のおばちゃんかよ~。われわれベテラン勢はディボット跡に目土するようにしていますが、失念することも結構あります。難しいですね。
それではこの目土作業、プレーヤーがするべきマナーと捉えてよろしいのでしょうか? 実はコースのメンテナンス管理の部類に入るんじゃないかと思えてなりません。
なぜかというと、以前栃木で知り合った、ボランティアのおじさんが、目土作業のアルバイトをやっていたのです。その体験談をボヤキながら語ってくれました。
「栃木じゃ60歳以上のアルバイトは少ないですよ。地元のシルバー人材センターに行って軽作業のバイトを探すと、駅前の自転車置き場の整理とゴルフ場で目土や枯れ葉の撤去作業、どっちがいい?」って聞かれたそうです。そのおじさんは昔ゴルフをやっていたから、迷わずゴルフ場って言ったそうです。
夕方、2~3時間目土をするけど、お金はいくらも入らない。ただ何回かやれば、平日プレー券をもらえるからやってるだけだと。
そういえばキャディーさんがたくさんいた時代は、午後3時頃に空いたホールで10人ぐらいの人が、揃って砂を撒いてましたね。
個人的な考えとして、ディボット跡の目土作業はゴルフ場の中で消耗や磨耗するものを補充する、メンテナンスと思っています。
例えばバンカーの砂と同じ扱いですよ。バンカーの砂は1年ぐらいですっかり外に出てしまい、なくなってしまいます。だから毎年砂を足していく。これが結構バカにならない値段でびっくりします。だからと言ってバンカーショットをしたら、外に出たぶんの砂を戻すマナーはないでしょう。
目土作業にしても、キャディー付きの名門コースじゃ、キャディーさんが目土をしてくれるしね。つまりセルフプレー全盛だから、やったことの後始末を自分で出来るぶんはやってくださいということです。
そんなわけでコースのメンテのためにも、目土は誰かがやらねばならないのです。けど、実際は「笛吹けど踊らず」です。
ゴルフ初心者目線で見れば、ゴルフ練習場で打ったボールを、自分で拾えと言われるようなもの。それぐらい手が回らないのです。何しろ自分のプレーで、いっぱいいっぱいですから。
似たようなことで、グリーン上のピッチマーク問題もありますよね。あれもビギナーは高い球でグリーンに乗ることなんて滅多にないから、自分のボールがどこに落ちたか分からない。ゆえにピッチマークをこさえたかも認識できてないのです。仕方がないから、ほかのピッチマークを直そうとするけど、正しい直し方が分からず、ますます傷めてしまうとかね。
目土するのは自分の作ったディボット跡じゃなくても良い
こういうメンテ問題って、善意のプレーヤーの自助努力に頼るだけでは限界があります。
そこで現実的な解決案を提案します。ポイント制にするのはどうでしょうか。砂袋一杯の砂を撒いたら、20ポイントとかね。要するに「チョコザップ」でお客さんが清掃などを行って、そのぶん料金が安くなるフレンドリー会員と一緒ですよ。
いま大手のゴルフチェーンでもポイ活を導入して、何回通えば何ポイント、何組呼べばいくらってやっていますよね。だったら砂を撒いたらいくらにすれば良いんですよ。
やり方は砂袋に電子タグを付けて、お客さんのホルダーと連動させてスタート時に砂袋満杯を確認するというもの。乗用カートにタグセンサーを付けておいて、途中砂山で砂を補給したらカウントさせればいい。
途中飽きて目土を放棄する人もいると思うし、そもそも3~4人のパーティーで全員それをやるとも思えません。しかも、あくまでシャレでやるポイント遊びだから、1日でせいぜい砂袋5つか6つでしょう。1袋20ポイントとすると、一人100円ちょっと。
全部砂を撒いて、ご褒美にワンドリンクどうぞぐらいで、ちょうどいい感じじゃないですか。
今後、目土数をランキング制にして、表彰するのも面白いかも。全国的なランキングにして、この人は1年間で砂袋を1000袋ぶん撒いたので表彰し、マイ砂袋を進呈しますとかね。腕前では負けるが、ゴルフ場のマナー向上では負けないぞってね。
砂撒きのコツは自分が打った跡や仲間内のディボット跡に砂を撒くのもよろしいですが、万遍なくコース全体のディボット跡の目土をする方が望ましいと思います。
だから自分の作ったディボット跡に目土をするのを忘れても構いません。その分、ほかのディボット跡に砂を撒けばよろしいのです。そして自分のこさえたディボット跡は、ほかの誰かが埋めてくれるというわけです。
最近、ほかの乗用カートを見ると、空の砂袋のままスタートして、砂を入れた形跡がないまま、空で帰ってくる姿をよく見かけます。
目土作業の形骸化はコース側としても大きな損失です。一石二鳥の目土ポイントシステム、わりと良いアイデアだと思いますけどね。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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