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- アマチュアゴルファーの“3大ドリーム”最後の砦… おじいちゃんのエージシュート達成に俗説でケチをつけるなよ/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
ゴルフを長く続けていると、達成したい夢の一つや二つ出てくるでしょう。そんな中でも“3大ドリーム”と呼ばれる偉業とは? 「ゴルフはスポーツか? それともレジャーか?」……ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
クラチャンはガチすぎるしホールインワンは宝くじ
皆さんアマチュアゴルファーの“3大ドリーム”をご存じですか? 昔から言われているのは「クラブチャンピオン」になる、「ホールインワン」「エージシュート」を達成するの3つです。
けど、時代の流れか、イマドキの40代以下くらいのゴルファーはそういうことにさほど関心がないようです。今回はなんでそうなったかを考察します。

まず、実力でもぎ取るクラブチャンピオン。これはメンバーになって、そのクラブで一番上手な人を決める、クラブ選手権で優勝することです。クラブ選手権=クラブチャンピオンシップを略して「クラチャン」などとも言いますね。優勝者のこともクラブチャンピオンの略で同様にクラチャンと呼びます。
今はそもそもクラブメンバーになる人が少ないので、一般のビジターには縁遠い話です。
ただ、参考までに言うと、もしどこかのクラブに入会して、何かしらの勲章が欲しいなら、月例杯や理事長杯などのハンデ戦競技に出場することを勧めます。
最初に平均100ぐらいのスコアを何回か提出すると、ハンデ22~24ぐらいがもらえます。そこから90台前半のスコアを出せるように励む。さすればハンデたんまりで、上位入賞の可能性が見えてくるというもの。いつか人生に余裕ができた時に試してみてください。
続いてホールインワンですが、これは偶然起きることで、狙ってできるものではありません。ホールインワンに夢中になるのは、達成者にホールインワン保険金が下り、数十万円から100万円ぐらい分の飲み食いができるからです。
今はセルフプレー全盛でホールインワンの証明も難しくなりました。仲間うちで達成したと言っても、保険金はおりませんからね。
現在ホールインワン保険に加入している人は減り、皆さんさほど興味はないようです。私も現在はホールインワン保険に入っていないので、もし達成したとしても、その場で記念写真を撮って終わりでしょう。そもそもマグレ当たりの何がそんなにうれしいのでしょうか。今はそんな気分です。
以前、知り合いのホールインワン達成パーティーに呼ばれて行ったことがあります。会場には親戚や、その子供までいて披露宴みたいでした。ゴルフ仲間の参加が少ないのには笑えましたけど。
結局、タダ飯を食べられる代わりに、延々と自慢話を聞かされる、非常につまらない時間を過ごしました。今後、呼ばれても行きません。
ちなみにアマチュアのホールインワン確率は、一説には約1万2500分の1と言われています。つまり1ラウンドでパー3は4回のチャンスだから、3100ラウンドに1回達成。アクティブなアマチュアで、だいたい人生1000ラウンド程度だから、人生を3回やればホールインワンができますかね。
エージシュートは6000ヤード以上なんて誰が言った!
そんなわけで、現在、老後の楽しみがエージシュートです。これは自分の年齢に対し、その数字以下のスコアを出すもので、80歳なら80のスコアで達成です。しかもエージシュートは1回出すとどんどん出るので、世の中には1500回達成した人もいるからビックリ。
エージシュートの達成年齢の平均は78歳ちょっとで、そこらの年齢でちょうど技術と体力のバランスが取れるのでしょう。
肝心のルールですが、一般的には男性の場合、全長6000ヤード以上のコースでと言われていました。でも平均78歳だったら、全長6000ヤードはしんどいです。5000ヤード程度のシニアティーでよろしいと思うのですが。
じゃ、その6000ヤードの根拠は何かっていうと「一般社団法人 日本エイジシューター協会」が定めているとネットに書かれています。その協会のホームページをのぞくと、フロントページだけあって、内容は削除されていました。フェイスブックも2017年で止まっているし。だから現在、6000ヤード制限の表記は存在していないのです。
ただゴルフメディアのエージシュート記事は、そこのコピー記事を見たのか「エージシューター協会により6000ヤード以上で」が一人歩きしています。だから、それはもう撤廃した方が良いです。そもそも6000ヤードという国際ルールもないしね。
私がなぜ6000ヤード廃止にこだわるかというと、過去に一緒にラウンドしたおじいちゃんが、エージシュートを達成するところを見たからです。
その方は栃木のコースで偶然組み合わせでラウンドしたおじいちゃんでした。年齢は85歳ぐらいだったかな。その人が滅茶苦茶うまいんだけど、さすがに高齢なので飛ばない。
パーオンができないホールは、シニアティーから打っていたのです。それはそれで仕方ない。どうぞと快くシニアティーに向かってもらいます。
そしてお昼ご飯を食べた時、スコアを聞くや40前半を出していて、冗談で「この感じだとエージシュートですね」というや「今年○回目の達成です」と言ってくるのです。
いや~、すげえ~~。でも待てよ、このコースは短いから、白ティーで6000ヤードちょっと。となると、そのおじいさんは、数回シニアティーで打ってるから6000ヤード未満じゃん。
その場で「おじいちゃん、残念ながら全長6000ヤードを超えてないから、エージシュートは無効ですよ」って言えますか?
言えないでしょ。晩年になって、エージシュートを達成した人の夢を距離制限で壊したくないないのです。
もし自分が80歳ぐらいでエージシュートを狙うなら、5000ヤードレベルのシニアティーで打ちます。それでエージシュートを達成したと堂々と祝杯をあげます。誰にも文句は言わせません。
エージシュートは自己申告で問題ないです。頑固老人まっしぐら。「いいじゃないの幸せならば」って心境です。それ誰の歌だっけ?
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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