- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 「カート道から救済」→「打てない場所」のときどうする? 絶対にあわててボールを拾ってはいけない理由
日本ゴルフ協会(JGA)はこの春からルールやエチケットに関する解説動画を製作し、YouTubeの「JGAゴルフルール」チャンネルにアップしています。今回はそのなかから、「ニヤレストポイントがブッシュの中になる」というタイトルの動画を紹介します。
救済の結果は状況が改善されることもあれば、改悪されることも
日本ゴルフ協会(JGA)はこの春からルールやエチケットに関する解説動画を製作し、YouTubeの「JGAゴルフルール」チャンネルにアップしています。多くは1分程度の短編で、既に50本近い作品が投稿され、なかには再生回数が1万回を超えるものもあります。今回はそのなかから、「ニヤレストポイントがブッシュの中になる」というタイトルの動画を紹介。あわせて関連する規則も取り上げます。

この動画では、「完全な救済のニヤレストポイントがプレーできない場所となる」場合の処置について解説されていますが、要点は「ニヤレストポイントはあくまでも道路からの救済を受けられる(=道路による障害を避けられる)最も近い地点で、救済を受けた後にプレーヤーが満足にストロークをできることまでは保証しない」ということ。
そのためこのケースでは、ニヤレストポイントは道路のフェアウェイ側ではなく、すぐ右側のブッシュの中になります。そして、救済エリアはそのポイントからホールに近づかない1クラブレングスです。画面を見た限り、救済エリアはブッシュの向こう側の急な下り斜面で、プレーヤーにとって好ましい救済になりそうにありません。
それでも救済はそのエリアにドロップするしかないのです。
このことは、「ゴルフ規則のオフィシャルガイド」の規則16.1/1 「異常なコース状態からの救済はその状況が改善される結果となることもあれば、改悪される結果となることもある」の項で次のように解説されています。
「例えば、ラフにあるスプリンクラーヘッド(動かせない障害物)からの救済を受けるとき、プレーヤーの完全な救済のニヤレストポイントや救済エリアがフェアウェイとなるかもしれない。その結果、プレーヤーが球をフェアウェイにドロップすることができるようになったとしても、そのことは認められる。
同じ状況で、完全な救済のニヤレストポイントや救済エリアが岩石の区域となる場合など、救済を受ける前と比べて、救済を受けた後、状況が有利ではなくなることがある」(抜粋)
「救済」には救われる=状況が善くなるというイメージがありますが、ゴルフの規則上はあくまでも、その状況からの解放、離脱といった意味なのです。
ボールを拾うのは「ニヤレストポイント」と「救済エリア」が決まってから
そこで、動画では「道路(動かせない障害物)からの救済」は選択せず、ボールをあるがままにプレーする選択肢もあると説かれています。
ここで注目してもらいたいのが、ボールは最後まで道路上に置かれていること。
逆にやってしまいがちなのが、先にボールを拾ってから「ニヤレストポイント」を探すという手順です。
しかし、探した結果、ニヤレストポイントや救済エリアがプレーに不利な状況やライであることが分かっても、無罰で救済を回避することはできません。元のライからプレーを続けるには、1罰打が求められます。
救済を選択できるとき、ボールを拾い上げるのはニヤレストポイントと救済エリアが決まってからがいいでしょう。なお、救済は基本的に元のボールでなく、別のボールで行うこともできます。
もう一つ。動画のケースでは、1罰打で「アンプレヤブル」を選択する手もあります。
その場合の救済エリアですが、まずホールとボールを結んだ後方線上がありますが、画面上、適当なエリアはなさそう。
そうなるとラテラル救済、つまりボールの地点から2クラブレングス以内のホールに近づかない救済エリアを選択することになります。2クラブレングスあれば、道路の左側の芝面にドロップできそうです。
ちなみに、道路の幅が広く、2クラブレングスの救済エリアがすべて道路上であっても、ドロップはそのエリア内にしなければなりません。そのうえで、道路上に止まったボールを「動かせない障害物からの救済」で処置すれば、今度は道路の左側に無罰でドロップできるでしょう。
この「JGAゴルフルール」は、コース上よく使う規則を中心に解説する方針とのこと。ときどき同チャンネルをのぞくと「目からウロコ」の解説に出会えるかもしれません。
最新の記事
pick up
ranking








