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混迷極める学生ゴルフ界… 関東学連に日本学連が完全降伏!? 没収した「日本学生」出場枠を返還へ【小川朗 ゴルフ現場主義!】
関東学連のガバナンス不全が指摘された件に端を発し、日本学連がペナルティーとして「日本学生ゴルフ選手権」の出場枠を男女15ずつ没収した問題。関東学連側が不服として仮処分の申し立てをしていましたが、東京地裁で互いの言い分を主張した結果は?
男女15ずつプラスした計176人の大量参加者で日本学生を開催できるのか?
しかし、これに納得いかないのが、責任を押し付けられた形の日本学連の前委員長であるBさん。今年の3月に卒業してすでに社会人となっていますが、「規約書17条の2項に総会のメンバーが申請をして2週間たってそれが開かれなかった場合、申請した人が議長になれるっていう項目があるんですよ。規約に則って開いています」と、白井会長の主張を真っ向から否定。
「私に発言の機会を設けてくれないのに、なぜ悪者扱いされるのか分からない。関東の理事は、昨年通して電話しても忙しいと逃げ回っている一方で、自分がいなくなった途端、詳しく内状を知らない人が多いからということで姑息な手を使っている。個人の誹謗中傷やこの行為然り、到底『社会人』理事とは捉えられないほどの幼稚さです」と、怒りを抑えきれない様子でした。
裁判所を出た後、筆者の車で水道橋(東京都文京区)の日本学連まで白井会長を送りました。道すがら白井会長は「裁判官からも、弁護士をつけた方がいいとは言われたんですけどね」と、単独で意見陳述に臨んだことを悔やむそぶりも見せましたが、緊張の1時間を乗り切った安ど感からか、さばさばした表情にも見えました。
この後、白井会長は大阪学院大学の講義が午後にあることを明かし、「(今夜の日本学連の)臨時総会で、学生だけで(最終結論を)決めるんですよ。僕も1票あるから全部で17票」と、裁判所で出た結論をそのまま報告することを明らかにしていました。
東京地裁で白井会長が大惨敗を喫した9時間半後、同日午後9時からリモートで行われた日本学連の総会では、当然のことながら学生側は裁判所で出た結論に反発して抵抗したものの、白井会長は地裁での態度とは打って変わって学生には強硬な姿勢を貫きました。結局15枠は関東学連へと戻されることが決まりましたが、ことは簡単ではないのです。
すでに15の枠は全国の各地区連盟に振り分けられているため、その枠はもはや減らせません。そのため戻された関東の枠を男女15ずつプラスした計176人という大量参加者で日本学生・日本女子学生ゴルフ選手権を行うという案が浮上しました。意見陳述の終了直後、白井会長は「JGA(日本ゴルフ協会)の山中(博史専務執行役)さんにお電話して、30人増えた分でこの対応をするという形にしようかと。そうしたら北口さんを降ろせない(退任には追い込めない=※2)けど、学生に不利益を与えないんですよ」。
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※2【北口氏の退任発言】
昨年11月21日に行われた学連説明会・意見交換会ABCブロックの席上、北口会長代行(当時)が「(15枠削減の通達文の撤回が)できなかった場合にはやめる」と発言したもの。
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しかし、この案が通るかどうかは、同大会の主催者であるJGAの同意が必要です。日本学生ゴルフ連盟は後援の立場にすぎないからです。一方で出場枠が増やされた場合、日照時間の関係から全員のホールアウトが難しくなります。大会の予選カットを2回に増やすなどの「ウルトラC」も検討されていますが、台風シーズンにもぶつかるため、大会運営にかなりのリスクを伴うことは避けられません。そのため、この参加人数は現実的ではないとの見方が大半です。
90年前の1935年に第1回が開催され、歴代優勝者には中部銀次郎(1963、64年)、倉本昌弘(74~77年)、丸山茂樹(90、91年)、宮里優作(2000~02年)、松山英樹(11、12年)らが名を連ねる学生ゴルフ最高峰の大会である日本学生ゴルフ選手権は8月26日に穂高CC(長野)で開幕予定(女子は同コースで翌27日~)。年間最大のイベント開催まで2カ月を切ってしまったところでの迷走ぶりは、この問題の根深さを物語っています。
取材・文/小川朗
日本ゴルフジャーナリスト協会会長。東京スポーツ新聞社「世界一速いゴルフ速報」の海外特派員として男女メジャーなど通算300試合以上を取材。同社で運動部長、文化部長、広告局長を歴任後独立。東京運動記者クラブ会友。新聞、雑誌、ネットメディアに幅広く寄稿。(一社)終活カウンセラー協会の終活認定講師、終活ジャーナリストとしての顔も持つ。日本自殺予防学会会員。(株)清流舎代表取締役。
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