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- 「最悪スタンドに打ち込むのもアリ」戦術を防止!? 全英オープンのドロップゾーンが“無理ゲー”すぎると話題に
「全英オープン」のギャラリースタンドの手前に設けられているドロップゾーン(DZ)がかなり異常な様相を見せており、海外メディアやSNS界隈で話題になっています。
グランドスタンドがありがたいセーフティーネットになる!?
ロイヤルポートラッシュで開催中の「全英オープン」。そのグランドスタンド(ギャラリースタンド)の手前には、それがプレーの障害になったときに選択できる、無罰の救済エリアであるドロップゾーン(DZ)が設けられています。DZは国内外のツアートーナメントでも見ることのある、ローカルルールによる救済エリアですが、今年の全英オープンのDZはかなり異常な様相で、多くのメディアが驚きをもってレポートしています。

期間中20万人以上のギャラリーが来場する全英オープンでは、最終18番ホールをはじめ、コース内のあちこちに巨大なグランドスタンドが設置されています。同様のスタンドはPGAツアーでもよく目にしますが、これがときに問題視されることがあります。
スタンドはリーダーボードや中継カメラのタワー等と同じく、ローカルルールで「臨時の動かせない障害物(TIO)」に定められ、プレーの障害になったとき、プレーヤーは無罰の救済を受けることができます。ところが、そのために、設置位置によっては選手が意図して打ち込むことがあるのです。
例えば、今年、西郷真央がツアー初優勝を遂げた女子メジャーの「シェブロン選手権」。その18番(パー5)グリーン手前は池ですが、奥はごく隣接してグランドスタンドが建てられていました。そのため、アプローチがグリーンをオーバーしても、スタンド前面に張られた幕がボールを止めてくれますし、運が良ければボールがグリーンに戻ってくることも。そこでロングヒッターの選手たちは小さなリスクで、思い切って2オンを狙うことができました。
これでは、グランドスタンドは選手にとっての心強いセーフティーネット。でも、ファンにとってはスリル感が減るので不評を買うことになりました。
グランドスタンドからの救済は深いラフのなかのDZに限定!?
そこで今回の全英オープンでは、グランドスタンドがセーフティーネットとして利用されるのを防ぐべく、シビアな対策がとられています。それが冒頭で言及したDZで、ロイヤルポートラッシュではドロップしたボールが雑草の中に隠れてしまいそうな、ワイルドに生い茂ったラフのなかにあります。
米ゴルフドットコムによれば、このDZについてR&Aのオフィシャルに尋ねると、「われわれはグランドスタンドに向かってボールを打つことが選手の助けになることを望んでいない。そのため、われわれはDZが過度にやさしくならないようにした」という答えが返ってきたそうです。
PGAツアーで見られるDZは、多くは芝草が短く刈り込まれています。それには、ファンから「目的のグリーンやフェアウェイから大きく外れたボールが、どうして少し外れたボールよりやさしいライからになるんだ!?」といった批判の声が絶えないようです。一般ゴルファーがこうした恩恵を受けることはほとんどありませんから、当然の反応かもしれません。
全英オープンではこれまでもDZは、多くはラフのなかでした。特に昨年のロイヤルトゥルーンは、18番フェアウェイの左サイドにグランドスタンドが連なり、それに沿ってDZが5箇所設けられていましたが、いずれも深いラフ――なかには長さ20センチほどのフェスキューのエリアも――に設けられていました。
そして、グランドスタンドがプレーの障害になり無罰の救済を選択する場合は、このDZに限定されました。通常の「動かせない障害物」からの救済=救済のニヤレストポイントから1クラブレングスの救済エリアにドロップすることはできず、必ずボールのある箇所から最も近いDZにドロップしなければならないローカルルールになっていました。たとえそのDZがよりホールに近くなっても、最も近いDZでなければなりません。
伝えられたところによれば、このローカルルールは今年も継続されているようです。
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