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- 予測不能な環境で洗礼を受け… 韓国でプロになった“プラチナ世代”ゴルファーの開幕戦ドタバタ劇 「心臓が止まりそうでした」
12歳からゴルフを始め、オーストラリアへの短期留学、そして2024年シーズンには韓国2部「ドリームツアー」に参戦するなど“異色”ともいえるキャリアを歩んでいる鈴木愛佳子(すずき・ちかこ)。韓国ツアーの実情や幼少期の貴重な話まで、本音を赤裸々に語ります。【鈴木愛佳子の韓国ツアー“奮闘記”第3回】
開幕戦でスタートホールを間違えるハプニング
プロゴルファーの鈴木愛佳子は2000年生まれの25歳。
ツアー出場権を持たないが、実は昨年1年間、韓国女子ツアー(2部)に参戦している。日本ではあまり知られていない韓国ツアーの実情――。ツアーの中身から生活環境まで彼女は韓国で何を感じ、何を学んだのか。貴重な体験談を全12回に分けてお届けする。

※ ※ ※
韓国での本格的な生活は、私にとって初めての経験でした。言葉は少し話せるとはいえ、やはり文化や習慣の違いに戸惑うこともありましたね。全て一人で行動することになり、たくましさが培われたと思います。
韓国2部ツアーの開幕戦は済州(チェジュ)島。4月の済州島はとにかく風が強くて寒い。実は開幕戦からハプニング続きでした(笑)。朝も6時スタートだったので薄暗い時間に練習場へ向かうわけですが、韓国人選手は慣れているのか、明るくなる前に練習を始めていました。
私もいざ練習場に行ってみると、すでに大行列。なんとか並んでボールを打ったあと、スタート場所に向かって1キロくらい歩いて、やっと到着したと思ったら「こっちじゃない」と言われて心臓が止まりそうでした(笑)。私がスタートしようと向かったティーイングエリアは真逆だったんです。つまり、アウトとイン間違えていた。スタート時間ギリギリの状況で本当に大慌てでした。
実はこのコースでレギュラーツアーの試合があったので、ちょっと前に観戦していたんです。その時のコースレイアウトが頭の中に入っていたので、間違えるわけがないと。そしたら2部ツアーのコースではインとアウトが逆になっていたようで、混乱してしまいました。
試合に出続けられる喜び
そんなドタバタの幕開け。結果は2日間を回って通算16オーバーで予選落ち。距離が長く、攻略もすごく難しかったです。日本と比べてもコースや芝など、環境は大きく違いました。
2部ツアーの開催コースは務安(ムアン)と群山(クンサン)にあるゴルフ場での開催が多く、その中で日本でいう「東コース」「西コース」のように分かれていました。2部ツアーということもあってか、グリーンはそこまできれいではなく少し砂っぽい。ラフも本当に強くて、入ってしまうとそこから出すのにパワーが必要な感じでした。
そして何よりも驚いたのは、ケタ違いの距離。韓国はメートル表示ですが、パー4で440ヤードとか、パー5で580ヤードくらいあるんです。本当にびっくりしました。韓国の選手は体が大きい人が多く距離も飛ぶ。戦うにはパワーも必要だと感じました。
とはいえ、開幕戦で予選落ちしても気持ちを切り替えられたのは、今年はプロゴルファーとして試合に出続けられるという喜びが大きかったから。場所は韓国でも、ようやくツアープロになれたという実感がありました。
鈴木 愛佳子(すずき・ちかこ)
2000年7月1日生まれ、神奈川県出身。幼少期から中学まで本格的に空手を習い、全国優勝も経験。空手界で将来を嘱望される一方、父の勧めで12歳からゴルフも始める。オーストラリア留学を経て本格的にゴルフの道へ。プロゴルファーになることを決意して帰国。23年には韓国のインターナショナルQTに初挑戦で8位に入り、24年シーズンは韓国2部「ドリームツアー」に参戦。ツアープロとしての道を歩む。得意クラブはショートアイアンとパター。趣味はスポーツ観戦。株式会社ホットスタッフ横浜所属。
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