- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- コラム
- 買ったドライバーが3カ月で飛ばなくなるのはなぜ!? データ依存で起こりやすい「アンダースペック」にご用心!
慎重にフィッティングを重ね、最高の結果が出るクラブを購入しても、3カ月後には飛ばなくなってしまうことがあります。その原因は「アンダースペック」によるものだと、「リルガレージ」の小倉勇人店長はいいます。「アンダースペック」を選ばないための方法を教えてもらいました。
「1発の飛び」を重視するとアンダースペックになりやすい
かつてゴルフクラブは、プロが使っているモデルに憧れ、「背伸び」をして難しいモデル、ハードなモデルを購入し、使いこなせないケースが多かったように思います。
しかし近年では逆に、軽すぎる、やさしすぎるモデルを使って問題が生じるケースが増えてきていると、ゴルフショップ「リルガレージ」の小倉勇人店長は警鐘を鳴らします。
昔のゴルフクラブはプロモデルが中心で、アマチュア向けのやさしいモデルというのはどちらかといえば傍流でした。とくにアイアンなどは有名プロのパーソナルモデルが多く存在し、アマチュアもプロと同じスペックのものを使うのが当たり前。

そのため自分の腕前やパワーに対して、重く、硬く、球が上がりにくい「オーバースペック」なクラブを使っている人が多くいました。
しかしテクノロジーの進化によって軽くて球が上がりやすく、つかまるモデルが登場し、「ゼクシオ」のようなやさしいアマチュアモデルが大ヒット。いまではゴルフクラブの主流はアマチュアモデルにこそあって、プロのなかにもアマモデルを使う選手が増えるなど、その地位は逆転しました。
そしてクラブの「やさしい化」がどんどん進むにつれ、アマチュアにとっても自分のパワーや腕前に対してやさしすぎる「アンダースペック」なクラブを使う人が増えてきたと小倉店長はいいます。
「お客さんのクラブを見ても、明らかにアンダースペックだなという人はかなり多いですね。フィッティングをして適正スペックを提案しても『そんな重くて硬いもの、私に振れるんですか?』と半信半疑な人も多くて、謙遜というよりも、大きな勘違いをしているなと感じる場面も多いです。これは軽くてやさしいクラブ自体が増えたこともありますが、計測器によるフィッティングの悪影響もあるなと感じています」(小倉店長)
実際、計測器を使ってクラブを試打すると、軽いクラブのほうがヘッドスピードが速くなりやすく、いい数値が出やすい傾向があります。
量販店などの室内の打席ではリアルな弾道が見えないため、どうしてもその数値に引っぱられ「飛ぶ/飛ばない」だけでクラブを選びがちになってしまいます。
また大きなミスなどは除外していい結果が出たショットだけを見て判断することも多いため、デメリットに目が行きにくいのも弊害の一つです。
「実は、軽いクラブで1発の飛距離が出ても、その軽さに慣れてしまうとヘッドスピードは戻ってしまうんです。軽いクラブを買って最初は前のクラブより飛んでいても、3カ月もすると飛距離が戻ってしまうケースは多々あります。こういう人は自分のパワーに対して軽すぎるクラブを選んでしまった可能性が高いです」(小倉店長)
アンダースペックと使い続けると飛距離が落ちていく
小倉店長は、クラブ選びのポイントは「自分が振り切れる範囲でいちばん重いものを選ぶ」ことだといいます。
軽すぎるクラブは、トップなどのミスが出やすいだけでなく、手打ちを助長し、長期的には「振る力」を低下させて飛距離ダウンにもつながります。そういった事態を防ぐには、「オーバースペックの一歩手前」くらいが理想といってもいいのかもしれません。
「軽いものは1発の飛びが出ますし振りやすく感じますが、そこにダマされないようにしてほしいですね。そもそもいま使っているアイアンがアンダースペックだったりすると、適正なドライバーでも『重い』と感じてしまうこともあるので注意してください」
「『ちょっと重すぎるかな』と思うくらいのスペックを打ってみて、5球フルスイングしてヘッドスピードが落ちなければOK、というくらいが目安だと思います」(小倉店長)
シニア層やそのちょっと手前くらいの年齢の人には「重いクラブはしんどい。軽いクラブでラクにゴルフをしたい」という人も多いですが、軽いクラブでラクにゴルフをしていると、どんどん振れなくなって飛距離が落ちていきます。
その結果さらに軽いクラブを求めて加速度的に飛距離が落ちていくという悪循環に陥る危険性があります。
適正スペックなら、18ホールプレーしてもうまく打てなくなるようなことはありません。先入観や一瞬の振り心地で判断を誤らないように注意してください。
なお、以前より減ってはいますが、オーバースペックの人も一定数います。オーバースペックのクラブは、振り遅れのミスや球が上がり切らずにキャリーが出ない、球がつかまらずに薄いスライスが多い、さらにはダフリなどのミスも出やすくなります。
小倉店長のいうように「5球フルスイングしてヘッドスピードが落ちない」を一つの目安としてチェックしてみましょう。
「オーバースペックを選んでしまう人は、自分のパワーを過信している人、見栄を張ってしまう人もいますが、こちらも弾道計測器での試打に原因があるケースもあります」
「おもにドライバーのロフト選びで起こりますが、ロフトの立ったクラブはボール初速が出やすく、弾道も低めでランが出るので、数値上はトータル飛距離が出ることがあるんです。でも実際にコースで打つとキャリーが不足して飛んでいなかったり、打ち上げの状況で極端に飛ばないなどの問題が起こるんです」(小倉店長)
小倉店長は、フィッティングの際は計測データよりも実際の弾道やプレーヤーのスイングなどを見て判断するといいます。
弾道計測器は便利ですが、そればかり見てクラブを選ぶと、スペックを誤る危険があることは忘れないようにしたいですね。
最新の記事
pick up
ranking











