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- 暫定球の勘違いで失格に… 欧州ツアーのベテランが「愚かだった」と後悔したアンプレヤブル処置の間違いとは?
DPワールドツアーのフラッグシップトーナメント「BMW PGA選手権」の第1ラウンド。ドイツのベテラン選手、マルセル・シームは最終18番ホールで暫定球の処置を誤り、結果失格になってしまいました。
発見された初球を「アンプレヤブル」 暫定球でプレーを続けてホールアウト
DPワールドツアーのフラッグシップトーナメント「BMW PGA選手権」の第1ラウンド。ドイツのベテラン選手、マルセル・シームは最終18番ホールで暫定球の処置を誤り、結果失格になってしまいました。

シームが自らのインスタグラムで語った経緯は次のようです。
彼は、最終18番パー5のティーショットを右にプッシュアウト。ボールは林帯のなかに飛び込んでしまいました。その辺りはペナルティーエリアだったのですが、彼はOBと勘違いし、暫定球をプレーします。
初球が見つからなかったので、暫定球を打とうとしたところ、ギャラリーが初球を発見します。ボールはウォーターハザード(ペナルティーエリア)内で見つかりましたが、低い枝の下にあり、チップショットもできない状況でした。
そこでシームは、何を思ったのか、「これはアンプレヤブルだ」と言ってボールを拾い上げ、「愚かにも、暫定球で第4打をプレーしてしまった」と説明。そこまで5オーバー、最下位に近いスコアだった彼は「一日中、疲れ果てていたんだ」と、その時の自身の状態を明かしています。
シームはそのまま暫定球でホールアウト。スコアカード提出所に行くと、最終ホールをボギーの6としてスコアカードにサイン。
と、そこで彼は初めて、何かおかしいことに気づき、ルールオフィシャルに状況を説明。その結果、失格と裁定されたのでした。
彼はインスタグラムのなかで、ルールオフィシャルに「自分は間違ってたんだね。18番ティーに戻って、第3打を打たなければならなかったんだ。暫定球でプレーすることはできなかったんだ」と語ったと明かしています。
初球が確認された時点で暫定球は放棄された球になっていた
まず、彼が18番ティーで暫定球を打ったことについて。暫定球は、ルール上「球がペナルティー以外の場所で紛失、またはOBとなったかもしれない場合、時間短縮のために暫定的にプレーできる」(規則18.3)となっています。シームのボールは結果的にペナルティーエリア内にあったのですが、彼はティーショットを打った時点ではそのエリアをOBと認識していたので、暫定球をプレーしたことに問題はありません。
『ゴルフルールのオフィシャルガイド』には、「プレーヤーは自分が暫定球をプレーすることが認められるかどうかを決める場合、その時点でそのプレーヤーが知っていた情報だけが考慮される」(18.3a/1)とあります。
しかし、暫定球は初球を確認した(ペナルティーエリア、ジェネラルエリアに関係なく)時点で放棄しなければなりません。
そして、初球はペナルティーエリアにあったのですから、そのままプレーできないのであれば、「アンプレヤブル」の救済はできず(規則19.1)、「ペナルティーエリアの球に対する救済」(規則17.1d)を選択しなければなりません。つまり、ティーに戻って打ち直す「ストロークと距離の救済」か、ペナルティーエリアの縁を最後に横切った地点を基点に「後方線上の救済」、もしくはそこがレッドペナルティーエリアであれば、同基点からの「ラテラル救済」の3択です。
ところが、シームは放棄された暫定球をプレーしたのですから、「誤球のプレー」の違反であり、プレーヤーは次のホールをプレーする前に、もしくはシームのようにラウンドの最終ホールでは、スコアカード提出前に、正球でプレーし直して、誤りを訂正しなければなりません。
それを怠った場合は、シームのように失格となるのです。
似た状況を渋野日向子も経験
暫定球を打ってあるのに、打ち直しにティーまで戻る――2022年のTOTOジャパンクラシックで渋野日向子が経験しています。
第1ラウンドの17番パー4でのこと。渋野はティーショットを大きく右に曲げてしまいます。一帯は深い林だったため、渋野は暫定球をプレー。そのボールはフェアウェイを捉えました。
林のなかの初球は見つかったのですが、そのままでストロークはできず、「アンプレヤブル」とするしかありません。ところが、深い林のなかで「後方線上の救済」も「ラテラル救済」も適当な救済エリアはなく、渋野は仕方なくティーまで戻って第3打のティーショットを打ち直したのでした。
このとき、「暫定球を打ったのに、時間の無駄では?」といった声が挙がったのですが、ルールは前述のとおりで、そうするしかなかったのです。
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