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- 72勝を誇るアニカ・ソレンスタムがジュニアイベントを開催! 後輩ゴルファーたちに伝えた「ゴルフを通じた人間形成」とは?
メジャー11勝を誇るレジェンド、アニカ・ソレンスタムが日本で初開催となるイベント「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリー」(15~17日、静岡県・ファイブハンドレッドクラブ)に登場しました。
トップアマたちに自身の経験を惜しみなく披露
女子ゴルフ界のレジェンド・アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)が自分の経験も織り交ぜて後輩女性ゴルファーたちの背中を押した。
2007年に設立、翌年の現役引退後にアクティブに活動している『ANNIKA Foundation』が主催する「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」(15~17日、静岡県・ファイブハンドレッドクラブ)が初めて日本で開催された。大会直前となる14日、アニカの姿は71人のジュニア達の前にあった。
日本アマチュアゴルフランキング2位の長澤愛羅(ながさわ・あいら、ルネサンス高3年)、同3位の新地真美夏(しんち・まみか、共立女子第二高3年)を始めとする54人の日本勢と、17人の海外勢が集結。練習ラウンドの後に予定されていたゴルフクリニッが雨でトークショーに変更されたことで、アニカの豊かな経験を聞く貴重な機会が生まれた。
同ファンデーションはジュニア、大学、プロの各レベルにおいて女性ゴルファー及び女性リーダーの育成と支援を使命として設立。トークショーは「ジュニア及び大学生ゴルファーのための大会開催」「コース外で成功する助成及びリーダーになる上で重要な要素を学ぶプログラム」「ゴルフの基礎を教え仲間との出会いを用意」「プロレベルで戦う選手をサポート」の4つの柱で活動していることを裏付ける濃い内容となった。

質疑応答に移っても、ゴルフを通じた人間育成を考えるアニカらしい話が続いた。スウェーデンから米アリゾナ大に留学したアニカに対し「カレッジゴルフで得たものはなんですか」と、新地が英語で質問。
「アメリカで大学生活を送れたのは大きかった。チームメイトに恵まれてすごい楽しい大学生活でした。(ゴルフを)やり続けたいと思えた。仕事ではなかったけど、ゴルフ部でそれに近い体験ができて、プロの生活イメージできた」という答えが返ってきた。
優勝できなかった時についての質問への回答も響いた。「負けることは大っ嫌い。でも勝つことより負けることの方が多い。優勝したいという気持ちが大切。負けてしまった時は『何で?』と考える時間ができる。コースマネジメントとだったのか、マインドセットだったのか……と。負けることは学ぶこと」というのがそれだ。
2007年生まれの2人は、アニカの現役時代を見たことがない。ルックアップといわれる、ボールを見ずにスイングする動画を見たり、成績を知っての驚きをそれぞれ口にし、言葉の一つひとつをかみしめる。
「大事なのはプラン。自分のやりたいことのだいたいのイメージを持つこと。たくさんのジュニアを見てきていると、いわれたことしかやらない人が多い。指導者との関係は大事だけど、頼り切るのではなく、相談する関係が大切」という教えにも反応した。

11月の最終プロテストを受験予定の2人も、自分の将来に思いをはせた。「全然考えてなかったんですけど、考えたほうがいいなと思いました」(長澤)、「プロ生活が終わった後に他にいろんなことをすると考えた時、アメリカを経験しておくことで英語も話せる用意になるし、など考えました」(新地)と、トークショー効果はてきめんだ。
メジャー10勝を含む米女子ツアー通算72勝という輝かしい成績と余力を残してセカンドキャリアに入ったアニカは、現在、IGF(International Golf Federation)チェアマンも務めており、様々な形でゴルフを通じた人間形成を広めようとしている。その一端が垣間見えた1日となった。
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