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- 全員が満足するコースなんてねえよ… 令和のいま何を基準にゴルフ場予約をすべきか?/木村和久『ゴルフ=レジャー宣言』
できれば一緒にプレーする全員が満足できるゴルフ場を予約したいものですが、正直、そんなの無理では?……ゴルフを筆頭に、平成~令和の日本を縦横無尽に遊び尽くしてきたコラムニストの木村和久氏が、浅いのか深いのかよく分からないこの問いを考察していきます。
「設計家の名前なんて知らないし、難しいのも嫌い」
先日お気に入りのゴルフ場に行った時、「富沢誠造(100コース以上を残した日本のゴルフ場設計家)のコースはやっぱりしっかり造ってるね」と仲間に語るや、同伴メンバーの若者は「誰ですか、その人? それより、ここ難しくないですか」と言われる始末。
「そりゃ有名設計家の傑作コースは難しいよ。それが平日1万円ほどでラウンドできるんだから、ありがたいね」とだけ言っておきました。

われわれオヤジ世代のコース選びは、コース設計者、メンバーの質、経営基盤などを気にしていました。けど、令和に入り、女性やビギナーも増え、コース選びのテイストがだいぶ様変わりしているようです。
というわけで、令和版ゴルフコース選択のあれこれを考えたいと思います。
1)コスパが取れるコースが人気
イマドキのコース選択の基準は、なんといってもコストパフォーマンスが取れているかです。それは料金的な部分もありますが、コースまでの距離やメンテナンスや混み具合など、トータル判断でのコスパです。
例えば、ゴルフ場までの距離が遠ければ、それだけ交通費もかかり、いくらプレー料金が安くても意味がないのです。
加えて今の若者はカタチから入るので、しっかりしたゴルフ場感がないとダメです。河川敷コースは平らでそれなりに楽しいですが、トイレは工事現場に置いてあるような仮設が多いです。河川敷は水害が起きるので、恒久的な建物が建てられないのです。
そうなると、ゴルフに対して華やかなイメージを持っている女性には、ちょっとしんどいかもしれません。
2)好スコアが出やすいコース
予約サイトやアプリを見ると、そのコースの難易度や平均スコアが細かく表示してあります。レベル別の平均スコアが細かく表示される場合ももあるので、同伴メンバーの腕前と照らし合わせて予約を決めましょう。
あとレギュラーティーから打った時の全長が一つの目安になります。全長6200ヤード程度が基準で、それより短いと簡単となります。最近の傾向としては、みんな好スコアで回りたいのと渋滞解消の観点から短めが好まれ、全長6000ヤードを切るコースもあります。
3)口コミは参考程度
ゴルフサイトの口コミ欄は活況で、どのコースも数百人単位の人が書き込みをしています。そういう意味では信憑性があります。
一番多いのは渋滞が多発する問題。次に打ちこまれたなどのマナー問題、あと食事関係でしょうか。
面白いのは文句を言う人が多い割には、結構混んでいるという事実。皆さん安かろう悪かろうの精神で? 安いんだからこれぐらいは我慢しなきゃと思っているのではないでしょうか。
4)ビジュアル重視
最近はインスタにゴルフの写真をあげる人が多いので、女性が仲間に加わるとコースのビジュアル面が重視されます。
逆に言うと、女性はインスタにアップされたコースを見て「ここに行きたい」となるので、行くきっかけが男性と違うのです。
有名インフルエンサーが綺麗なウエアを着てレストランのテラスでカクテルを飲んでいれば、それが素敵となります。
でも、実際に行ってイメージが違うこともあるでしょう。けど、めげずにインスタ映えのする盛った写真をまた撮ってしまいます。
これはインスタグラマーの悲しい性とでも言いましょうか。つまり実際に綺麗なコースかどうかはさほど問題ではなく、自分が綺麗に見えるコース写真をアップできるか、こっちの比重が高いんですね。
5)コース選びの一致点
ゴルフのプレーヤーは、おのおの別の価値観を持っており、全ての人が満足できるコースはなかなかありません。結局は、許容範囲がどこかを探りつつラウンドし、一致点を見出しておくしかないです。
どんな仲間とゴルフをするかは大事です。例えば男女混合で2組のラウンドをするなら、好スコアが出やすい和気あいあいのコースを選べばよろしい。
一方で80台を頻繁に出す男性たちがチャレンジしたいというなら、難易度の高い有名設計家のコースを回るとかね。その時、ついでにレディースティーの様子を見て、「意外と大丈夫、イケそう」と分かれば、次回は女性陣を誘えるかも。
ゴルフは毎回違うコースをラウンドする楽しみもありますが、一方同じコースをラウンドして精進する喜びもあります。
何回か足繁く通えば、それだけコースのレイアウトを知り、攻略法を覚えるので好スコアが出ます。同じコースを何度も回ることが、コースマネジメントを覚える近道になりますね。
6)軽い反省会大事
地元の居酒屋でも帰りの車中でも良いですが、反省会をするのはとても重要です。
感想戦とでもいいますか、何番ホールのセカンドは何で打ったとか、あのショートの狙い目はどこだったとか、そういうことを語るのも楽しいです。
自分のゴルフ哲学や攻め方って、普段はあまり語らないでしょ。実は筋トレしている、レッスンスタジオに通っているとか、どこの中古ショップが品数豊富だったとか、情報交換の場としても飲み会は大事です。
さて次はどのコースに行きましょうか。なんだかんだ言って、それを考えるのがいと楽し、ですね。
文/木村和久
1959年生まれ、宮城県出身。株式投資から大衆文化まで、さまざまなジャンルで“現代”を切り取るコラムニスト。有名ゴルフ媒体へも長く寄稿してきており、スイング理論やゴルフ場設計にも造詣が深い。近年はマンガ原作者としても活躍。
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