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- 気楽にサクッと回りたいだけなのに…“一人予約女子”の知られざるストレスが明らかに「こんな女性もいると知ってもらいたい」
「一人予約でサクッと回りたいだけなのに、なぜか気を使う」。そんな女性の声がネット上に寄せられています。本来、一人予約でのラウンドは予定を合わせる必要がなく、気軽にラウンドできる便利な仕組みのはずです。しかし女性が一人で参加した瞬間、場の空気がわずかに変わってしまうことがあるようなのです。
「上手くもなく下手でもない」中間層の女性ゴルファーは特にしんどい
ネット上に投稿された以下のような意見に、「わかる」「同じです」といった共感コメントが続きました。
「ここ最近一人予約を利用する、スコア90〜100の上手くもなく下手でもない30代女です。ただただゴルフが大好きで、人を集めたりピックアップやらゴルフ場選びなど諸々が面倒で、一人予約でサクッとラウンドしてサクッと帰りたいだけで利用しているのですが、女性30代というだけで過度に期待されたり、迷惑がられることに悶々としています。特別美人なわけでもないですし」
「使用ティーも、赤を使うと白から距離があってわざわざカートを止めてもらうのが申し訳ないなと思い、かといって白から回るほど飛距離もないし上手くもない。いつも立ち回りが難しいなと思っています。こんな女性もいるということを知ってもらいたいですし、どうか温かい目でフラットにラウンドしてもらえればと願う日々です」

仕事や家庭の事情で友人と予定を合わせにくい女性にとって、一人予約は“誰かを誘う手間”を省ける頼もしい選択肢です。初対面同士だからこそ、余計な気遣いがなくプレーに集中できるというメリットもあります。
それでも「女性が一人で来ている」と分かった途端、先入観からか場の空気がふっと変わることがあります。誰かが直接何かを言うわけではないものの、ささいな言葉や視線に「何か期待されてる?」「気を遣わせてる?」と敏感に反応してしまい、見えない温度差が小さなストレスになるのです。
特にしんどさが出やすいのは、「上手くもなく下手でもない」中間層の女性ゴルファー。進行を止めるようなプレーではないのに、「若いから飛びそう」「意外と上手いのでは?」などと、勝手に期待されやすい立場だったりします。そこでミスが出ると、相手の反応を必要以上に勘ぐってしまい、気まずさが残ることもしばしば。
さらに頭を悩ませるのがティー選択です。赤ティーを使うと白ティーとの差が生まれ、毎ホールのようにカートを止めてもらう場面が増える。「すみません」と心の中で何度もつぶやく羽目になる。一方で白ティーは飛距離的に厳しく、無理して打てばセカンド以降が難しくなりリズムも崩れやすい。
「赤から打つのは申し訳ない。でも白では距離が足りない」この板挟みは、想像以上に精神力を削ります。赤ティーを選んだ瞬間から、心のどこかで“謝り続ける18ホール”が始まるーー「一人予約」の女性ゴルファーには、そんな日もあるのです。
一人予約の女性はただゴルフを楽しみに来た“ひとりのゴルファー”
気を配るのは、ラウンド中だけではありません。いわゆる「19番ホール」でも同じです。本当はお風呂に入って早く帰りたい日もある。翌日の仕事や予定を考えれば、ラウンド後に余計な時間を使いたくないことは多いはずです。
それでも「このあとご飯でもどうです?」「連絡先だけでも」と誘われると、表情は笑っていても気持ちはどっと疲れてしまう。断ること自体は悪くありません。しかし“角が立たない断り方”を探し続ける行為が、ラウンド以上に神経を使うのです。
「理由を考えないと帰れない感じ」が、最も負担だと感じる女性も少なくありません。
それでも女性が一人予約を続けるのは、自由さと心地よさが確かにあるからです。「好きな日に行ける」「初対面の相手とだからこそプレーに集中できる」「相性のいい仲間とつながれることもある」……。
「一人予約」の女性ゴルファーの願いはとてもシンプルです。性別や年齢で実力を決めつけないでほしい。ティーの選択は「自分に合った距離を選んだだけ」ということを理解してほしい。ナイスショットもミスショットも含めて、淡々と18ホールを一緒に回ってくれればそれで十分なのです。
もし一人予約で女性と同組になったら、気の利いたコメントは必要ありません。
・ティーは“本人が決めるもの”。最初に「今日はどこで行きます?」の一言で十分
・19番ホールは“誘う前提”にしない。「お疲れさまでした」で完結できる空気が理想
一人予約の女性は特別扱いを望んでいるわけではなく、ただゴルフを楽しみに来た“ひとりのゴルファー”だということを忘れずにいたいものです。
文/井上茜
1979年東京生まれ。外資系ゴルフメーカーでPRを務め、女性ゴルファー支援プロジェクトの立ち上げにも携わる。ファッションアパレルでのプレス経験も持ち、ウエアとギアの両面に通じた知識を活かした記事を得意とする。
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